ダーモスコピー検査

ダーモスコピーとは

ダーモスコピーとは

ダーモスコピー(dermoscopy)は、ダーモスコープとも呼ばれ皮膚の診断で使う特殊な拡大鏡です。

ダーモスコピーで皮膚の症状やできものを観察することにより、診断や皮膚がんかどうかの判断、症状がよくなっているかどうかなど様々な情報を得ることができます。


皮膚の症状や腫瘍を肉眼で観察するときには、角層で光が反射してしまうために表面しか確認できません。

ダーモスコピーでは、角層での光の乱反射を偏光ガラスや超音波ゲルなどで抑え、皮膚の奥まで観察することができます。

このような症状に

特にダーモスコピーが効果を発揮するのは、ホクロとホクロの癌である悪性黒色腫(メラノーマ)を見極める時です。

また他の皮膚がんである基底細胞癌、ボーエン病、日光角化症の診断にも有効です。

そしてシミや老人性イボ(脂漏性角化症)の診断にも使えますので、シミやイボが気になるといった美容皮膚のお悩みでも肌診断に使用します。

ホクロを取りたいといらした30代の方をダーモスコピーで観察したところ、ホクロではなく基底細胞癌という皮膚癌であったことは何度も経験しています。


また疥癬という、肌にヒゼンダニが住んでしまう症状でも有用であり、ダーモスコピーで観察することによってヒゼンダニの居場所や手がかりを得ることができます。

髪の毛が抜けてしまう円形脱毛症でも、ダーモスコピーで観察することにより漸減毛(tapering hair)といった特徴を観察することができ、皮膚の炎症具合も観察することができます。

湿疹や皮膚炎だけでなく、ニキビや酒さ・赤ら顔の診断など皮膚科医にとっては欠かせない診断アイテムとなっています。

ダーモスコピーの費用

ダーモスコピーを使ったホクロや皮膚がんなどの診断は保険適用で行うことができます。

自己負担は3割負担で200円ほどとなります。

ダーモスコピーを使った診断例

ダーモスコピーを使った診断例

額のホクロ疑いをダーモスコピーで観察しました。

肉眼よりもダーモスコピーで観察すると細かな特徴が観察でき、良性か悪性かの判断の手がかりをつかむことができます。

まとめ

急にできたホクロが悪性でないか知りたい、このイボが何か知りたい、など皮膚症状の診断にダーモスコピーはとても有用です。

当院では、皮膚科専門医がダーモスコピーを用いて診断や治療効果の判定を行っています。

気になる症状がある方は当院にお気軽にご相談ください。

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