TCAクロスはこのような方におすすめです。
2mmくらいの深いニキビ跡に(アイスピック型)
5mmくらいまでの浅く平坦に凹んだニキビ跡に(ボックスカー型)
みずぼうそうの凹み跡に
TCAクロスとは
高濃度のピーリング剤であるトリクロロ酢酸(TCA)を肌に塗布し、ニキビ跡を改善する治療です。TCAの力で皮膚にダメージを与えて、新しい皮膚を作り直し皮膚のへこみをピンポイントに浅くしていきます。TCAクロスは TCA CROSS (chemical reconstruction of skin scar)という意味です。
特にアイスピック型の深いニキビ跡や浅く平坦に凹んだクレーター状のニキビ跡に適しています。また、みずぼうそうのへこんだ跡にも適しています。
アイスピック型のニキビ跡は、ダーマペンやレーザー治療も効きにくいニキビ跡になりますので、うまくTCAクロスを併用することでより満足度の高いニキビ跡治療ができます。
治療は4週間ほど間隔をあけて、3~5回ほど治療を行っていきます。治療のたびに少しずつ皮膚を再生させ、へこみを浅くしていきます。TCAを塗った直後に白くなり(フロスティング)、その後かさぶたになります。かさぶたは1週間程度でとれます。
TCAクロスと他の治療との違い
ポテンツァやダーマペン
ポテンツァやダーマペンもニキビ跡の治療として有効ですが、顔全体など広い範囲のニキビ跡を全体的に浅くしていく治療になります。一方、TCAクロスはピンポイント治療になります。ポテンツァやダーマペンを行い、さらに改善したいアイスピック型やローリング型のニキビ跡にピンポイント治療として併用できます。
ポテンツァについてはこちらをご覧ください。
サブシジョン
サブシジョンはニキビ跡のピンポイント治療の一つです。ローリングタイプというなだらかにへこんでいるニキビ跡に最適になります。TCAクロスは、2mmくらいの小さく深いニキビ跡(アイスピック型)や浅く平坦に凹んだニキビ跡(ボックスカー型)に向いていますので、TCAクロスとサブシジョンを併用するといろいろなニキビ跡をピンポイントに治療することができます。
サブシジョンについてはこちらをご覧ください。
ジュベルック
ジュベルックは、ポリ乳酸製剤で肌のコラーゲンを増やす効果があります。ニキビのへこみ跡にも有効でへこみ跡の下に注射することでコラーゲンを増やし、へこみを浅くすることができます。ジュベルックは顔や頬全体のニキビ跡を浅くすることに向いており、小さくて深いアイスピック型はTCAクロスの方をおすすめしています。
ジュベルックについてはこちらをご覧ください。
TCAクロスの注意点
- 直後からヒリヒリした刺激感が数時間出ます。
- TCAを塗った場所は白くなります(フロスティングといいます)。フロスティングは、かさぶたになりますので強くこすったりはしないでください。
- 1週間ほどでかさぶたが取れた後は、一般的な傷跡のように赤~ピンク色になります。徐々に色味は戻っていきますが、まれに数ヶ月残ることがあります。日焼けに弱い肌になっていますので日焼け対策をお願いします。
- 色素沈着になることがありますが、一般的に数ヶ月で薄くなっていきます。
- 患部の洗顔は当日から、メイクは翌日から可能です。
TCAクロスの当院での症例
症例1 【20歳代女性】左こめかみのニキビ跡(ボックスカー型)
ニキビ跡をTCAクロスで1回治療しました。施術直後はフロスティングで少し白くなります。1回施術し、1ヶ月後にはへこみは浅くなり効果を実感頂けました。
費用 税込み22,000円(本施術では総額22,000円(税込))
【副作用・リスク】腫れ・赤み・色素沈着など
症例2 【20歳代女性】左頬のニキビ跡(ボックスカー型)
他院でダーマペンやCO2フラクショナルレーザーを何度も行うも改善しなかったニキビ跡です。TCAクロスで2回治療しました。1ヶ月後にはへこみは浅くなり効果を実感頂けました。
費用 税込み22,000円(本施術では総額44,000円(税込))
【副作用・リスク】腫れ・赤み・色素沈着など
料金
TCAクロス 20個まで 費用 | 22,000円(税込み) |
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まとめ
ニキビ跡治療は、様々な治療を組み合わせて治療することが重要です。ニキビ跡をしっかりと診察し最適な治療を提案させて頂いております。TCAクロスは、アイスピック型とボックスカー型のニキビ跡に最適な治療となります。気になる症状がある方は、お気軽に当院へご相談ください。