2023.08.29 たるみ取り
【顔のシワが気になる方へ】顔のシワをなくす方法やポイントについて解説
顔のシワは、シミと同様に年齢を感じさせやすく、悩んでいる方も少なくないでしょう。
今回は、顔のシワができる原因やセルフケア、シワをなくす方法などをご説明します。
シワの基本知識
シワはシミと同様に加齢によって生じる老化現象の一種で、さまざまな原因により生じる皮膚の形状の変化とされています。
皮膚は外層から順に、表皮、真皮、皮下組織から構成され、シワの状態が表皮から真皮に進行していくほど深くシワが刻まれていきます。
シワは、加齢などの内的要因、気温や湿度の低下などによる外的要因によって皮膚の水分保持力が低下し、肌表面の柔軟性が低下して初期のシワが形成されると考えられています。
シワの原因は、主に以下の4つがあげられます。
加齢
加齢や紫外線によって真皮層にあるコラーゲンやエラスチンが減少すると、肌の弾力やハリが失われ、肌細胞の密度も減少して肌が薄くなります。
また筋肉が衰えることによって皮下脂肪などを支えることが難しくなり、シワやたるみにつながると考えられます。
紫外線
紫外線には大きく分けて、UVAとUVBがあります。
特にUVAは窓ガラスも通過し、真皮層へ侵入して肌の弾力やハリを保つコラーゲンやエラスチン、線維芽細胞にもダメージを与えます。
真皮層へのダメージは肌のたるみにつながり、シワの原因になるとされています。
肌の乾燥
表皮の乾燥は小じわにつながり、さらに進行した場合、真皮もダメージを受け、シワが深く刻まれる原因になると考えられます。
目元や口元は特に乾燥しやすく、シワができやすいとされています。
表情のクセ
笑うときに口を大きく開ける、怒ったときは眉間にシワを寄せる、目を見開いたときに眉毛も上げるなど、人それぞれ表情のクセがあります。
若い頃は一時的にシワができても、すぐに消える場合が多いです。しかし年齢とともにシワの溝が残り、消えにくくなることがあります。
シワは、主に以下の4つに分類されます。
小じわ(ちりめんじわ)
小じわは、乾燥によって表皮の水分や皮脂が失われてできるシワのことをいいます。
繊維の束をねじって作られる織物のちりめん生地に似ていることから、「ちりめんじわ」とも呼ばれています。
若年層にもみられることが特徴です。
特に目元や口元は乾燥しやすいため、保湿を十分に行いましょう。
表情じわ
表情じわは、普段からの表情のクセによって、残ってしまっているシワのことをいいます。
顔には30種類以上の表情筋があり、それらを交互に動かすことによって表情を形成しています。
目元や口元、額、目尻など、喜怒哀楽が現れるときによく動く部位にできやすいことが特徴です。
表情のクセを見直し、シワができないように意識してみましょう。
真皮じわ
加齢や紫外線によるダメージで肌の弾力やハリが失われてできる深いシワのことをいいます。
ちりめんじわと異なり、保湿をしても戻りにくいことが特徴です。
表皮にできるちりめんじわが進行することで、シワが深く刻まれ真皮じわになります。
日頃から紫外線対策をしっかり行うことが大切です。
たるみじわ
肌がたるんでしまうことによって生じるシワのことをいいます。
フェイスラインや目の下、首の下に現れやすいです。
当院のシワ治療についてはこちらのページを参照ください。
顔のシワのできやすい場所と特徴
特に顔のシワができやすい部位は、ほうれい線、ゴルゴライン、マリオネットラインなどといわれています。
ほうれい線
ほうれい線は、口角から小鼻にかけてできるシワで、鼻唇溝(びしんこう)とも呼ばれています。
個人差はありますが、30代頃から少しずつ目立ち始め、加齢によって深いシワになりやすいといわれています。
肌の乾燥や頬のたるみ、肌への過度な刺激などが原因とされています。
ゴルゴライン
ゴルゴラインとは、目の下から頬の真ん中へ斜めに入る線のことです。
顔のほぼ中央部に位置し、目立ちやすいことが特徴です。漫画の「ゴルゴ13」の主人公の頬にあるラインと似ていることから、「ゴルゴライン」と呼ばれています。
目のまわりにある眼輪筋や口のまわりの口輪筋などの筋力が低下することによって生じやすくなるといわれています。
またコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの低下による肌の弾力低下も一因とされています。
マリオネットライン
マリオネットラインは、口角からあごに向かってできるシワです。
人形や腹話術で使われる人形の口元に似ていることから、マリオネットラインと呼ばれています。
マリオネットラインは顔の皮下脂肪が多い人にできやすく、年齢とともに深くなっていくことが特徴です。
ほうれい線と同様、年齢を感じさせやすく、肌の弾力低下やたるみによって生じると考えられています。
顔のシワの予防法
紫外線対策
特にUVAを防ぐことが、顔のシワの予防につながります。
日焼け止めの効果を示す指標にはSPFとPAがあり、UVAはPA「+」〜「++++」の4段階によって防止効果が示されています。
UVAは窓ガラスも通過するため、室内外問わず日焼け止めを塗りましょう。
また外出時は帽子やサングラス、日傘を活用しましょう。
保湿
肌の乾燥は小じわを招き、さらに進行すると真皮じわになる可能性があります。
洗顔後は化粧水などで保湿し、乳液やクリームで蓋をして水分を逃さないようにしましょう。
特に乾燥が目立ちやすい目元や口元は、乳液やクリームを重ねづけする、専用のクリームを塗るなどの工夫をしましょう。
生活習慣の改善
栄養バランスのよい食事、適度な運動、十分な睡眠は、健やかな肌を保つために必要です。
揚げ物や加工食品は肌を老化させる活性酸素を増やすといわれているため、緑黄色野菜や乳製品、ブロッコリーなどビタミン類を豊富に含む食材を積極的に摂るとよいでしょう。
また睡眠時は同じ向きで寝ることは避け、仰向けで寝ることを意識するとたるみやシワ予防につながります。
シワを改善する治療
顔のシワを改善する方法として、当院では以下の治療をご提供しています。
治療の効果や経過には個人差があります。気になる症状がみられた場合には、主治医へ相談しましょう。
ヒアルロン酸注入
ヒアルロン酸はもともと体内に存在する成分で、水分量や柔軟性の保つ役割があります。
ヒアルロン酸は加齢によって少しずつ減少するため、ヒアルロン酸を注入することでボリュームを与え顔全体のバランスを整えます。
ヒアルロン酸にはさまざまな種類があり、シワやたるみの状態や部位に応じて、適しているヒアルロン酸を注入していきます。
時間とともに徐々に体内へ吸収されることから、持続期間は6ヵ月~2年程度です。
当院では厚生労働省の承認を取得し、長期安全性の高いレスチレンリドとレスチレンリフトリドで施術を行っています。
副作用や注意点
- 腫れや内出血が起きることがあります。
- 血腫、感染、過敏症、神経圧迫、塞栓などが起きることがあります。
- 洗顔やメイク、シャワーは当日から可能です。
- 当日の激しい運動や飲酒はお控えください。
糸リフト(スレッドリフト)
糸リフトは、コグと呼ばれるトゲのようなものがついた糸を皮下に挿入して引っかけ、物理的に皮膚や脂肪を引き上げてたるみを改善する治療法です。
当院の糸リフトで使用する糸は時間をかけて体内で溶けていくため、肌内部に残ってしまうことはありません。
糸が溶けてなくなるまでの間、皮膚を刺激することによってコラーゲンやエラスチンが生成され、肌のハリやツヤにつながります。
糸リフトの施術に回数制限はなく、定期的に受けることで効果が維持されやすくなります。
当院では、1年に1回程度の施術を推奨しています。
糸リフトの効果については「糸リフトの効果を感じる持続期間は?|長持ちさせる方法やメンテナンスも解説」も参照ください。
副作用や注意点
- 腫れや内出血は、通常2~3日で落ち着きます。
- 肌のつっぱり感は、通常1週間程度で落ち着きます。
- 施術後の肌の凸凹は、2週間~1ヵ月程度で落ち着きます。
- 洗顔は当日から、メイクやシャワー、入浴は翌日から可能です。
- 当日の激しい運動や飲酒はお控えください。
- 口を大きく開ける歯科治療などは、1ヵ月程度お控えください。
以下に該当する方は、施術をお控えいただく場合があります。
- 妊娠中、授乳中の方
- ケロイド体質の方
- 重度の膠原病や糖尿病の方
- てんかん発作がある方
- 過度の皮膚炎がある方
料金
ヒアルロン酸注入 | レスチレン・リド 1ml | 66,000円 |
---|---|---|
レスチレン・リフト・リド(パーレーン)1ml | 66,000円 |
糸リフト(スレッドリフト) | テスリフトソフト | 1本 55,000円 / 4本 200,000円 |
---|---|---|
アンカースレッド | 1本 44,000円 |
顔のシワが気になる方は、上野御徒町ファラド皮膚科へ
顔のシワは加齢や紫外線、表情のクセなどによって生じます。
紫外線対策を十分に行う、表情のクセを見直す、保湿をしっかりするといったできることからセルフケアに努めましょう。
クリニックでは、ヒアルロン酸注入やスレッドリフトによる治療をご提供しています。
顔のシワでお困りの方は、当院へお気軽にご相談ください。
「テスリフトソフト」について
- 医薬品医療機器等法上の承認:国内未承認
- 入手経路:Eye-Lens Pte Ltd.社より個人輸入しています。
- 国内の承認医薬品等の有無:他に同程度の性能を有する国内承認医療機器はありません。
- 諸外国における安全性等に関する情報:韓国MFDS認証を取得しています。
「アンカースレッド(LFL Anchor)」について
- 医薬品医療機器等法上の承認:国内未承認
- 入手経路:リードメディカルサイエンス社より個人輸入しています。
- 国内の承認医薬品等の有無:他に同程度の性能を有する国内承認医療機器はありません。
- 諸外国における安全性等に関する情報:欧州CEマーク・韓国MFDS認証を取得しています。
個人輸入された医薬品等の使用リスクに関する情報はリスクが潜む個人輸入をご確認ください。