たこ・ウオノメ(魚の目)とは

「たこ」や「ウオノメ(魚の目)」は、足裏、手足の指、足関節など一定の場所に摩擦や圧迫などの刺激が繰り返し加わることにより、角質が増殖して皮膚が厚く硬くなる症状です。
医学的には「たこ」は胼胝(べんち・Callus)、「ウオノメ」は鶏眼(けいがん・Corn・clavus)と言います。
「たこ」は圧力が加わっている場所が厚く盛り上がっており痛みは少なく、「ウオノメ」は厚くなった角質の一部が芯のようになり押すと痛みがあります。
たことウオノメ(魚の目)の違い

たこ(胼胝)は圧力を繰り返し受けた場所が厚く硬く盛り上がってでてきています。芯がないため、痛みは感じることはほとんどありません。足の裏にできるだけではなく、ペンだこ・座りだこなど様々な場所にできます。
ウオノメは角質の一部分が芯のように硬くなり、皮膚の奥へ楔状・棘状に刺さるため大きは痛みがあります。
たこ・ウオノメ(魚の目)の原因

「たこ」や「ウオノメ」は、皮膚が慢性的に圧迫されることにより皮膚が硬くなりできてしまいます。
特に原因として多いのは
- 靴が足の形に合っていない(ハイヒールも原因に)
- 足が変形している(外反母趾、扁平足、O脚など)
- 歩き方(歩き方の癖で足の一部に負担がかかっている)
- 長時間歩くことやスポーツにより足に負担がかかる
ことが原因になることが多いです。いくつかの原因が重なってできてしまうこともあります(1)。特に関節リウマチや麻痺などの方は足が変形し、たこやウオノメのリスクが高くなります。
似ている皮膚症状
ウイルス性のイボ(尋常性疣贅)が「たこ」や「ウオノメ」に似ています。ウイルス性のイボは、手足にできやすく、「たこ」のように皮膚が硬くなっているため見た目が似ています。ウイルス性のイボは、ヒトパピローマウイルスというウイルスが原因です。
放置しているとどんどん増えてしまうため治療が必要です。治療は液体窒素の治療から始めることが多くなります。
ウイルス性イボについてはウイルス性イボのページをご参照ください。
ウイルス性イボとの見極め方としては、①ウイルス性イボでは赤い点々がみられることが多い、②「たこ」や「ウオノメ」では足の裏の圧力がかかりやすいところにできる、などの特徴があり、ダーモスコピー(拡大鏡)を使って診断していきます。
子どもの足裏にたこやウオノメができることはまれですので、ほとんどの場合ウイルス性イボになります。
特に注意が必要な方
糖尿病がある方や抗がん剤や免疫抑制剤を使用されている方は特に注意が必要です(2)。「たこ」や「ウオノメ」から細菌が入り、感染症を起こしてしまい腫れてしまうことがあります。
また、深い傷である潰瘍になってしまうこともあります。心配な方は「たこ」や「ウオノメ」ができましたら早めにご相談ください。
たこ・ウオノメ(魚の目)の治療
「たこ」や「ウオノメ」の治療は、まずは原因をなくすことが大切です。足の形にあった靴にすることや、靴の中敷き(インソール)での調節、足の変形に対して可能な範囲で治療を行うのもポイントです。シューフィッターという、足にあった靴を選んで頂けるところもありますのでご紹介しています。足の荷重がかかる部位の刺激を減らすポリマージェルパッドの使用もおすすめです。
靴の選び方のコツは以下です。
- つま先が広め
- 靴底が厚く、クッション性あり
- ひもやストラップでしっかり足が固定できるもの
日々のケアとしては、保湿・角質ケアとして尿素クリーム(ケラチナミン・ベギンクリームなど)、サリチル酸ワセリン、また貼り薬のスピール膏(50%サリチル酸ワセリン)をおすすめしています。
痛みが強い時は、皮膚科で削り処置を行います。メスやコーンカッターなどで硬く厚くなっている皮膚を削り、痛みを減らすことができます。処置の痛みはほとんどありませんのでご安心ください。削り処置(鶏眼・胼胝処置)は月2回まで保険適用で、1回510円(自己負担が3割の場合)となります。
たこやウオノメは再発しやすい特徴がありますので、日々のケアが大切です。
まとめ
「たこ」や「ウオノメ」は足の変形や靴との相性、歩き方の癖などでできてしまい、痛みが出ることもあります。放置していると歩くのも痛くなってしまうことがあります。削り処置やお薬もありますので、症状が強くなる前に当院にご相談ください。



