たこ・うおのめ(魚の目)

たこ・うおのめ(魚の目)とは

「たこ」や「うおのめ(魚の目)」は、足の裏にできやすく皮膚が厚くなった状態のことです。医学的には「たこ」は胼胝(べんち)、「うおのめ」は鶏眼(けいがん)と言います。
「たこ」は皮膚が平べったく厚くなっている状態で痛みは少なく、「うおのめ」は皮膚が円形に硬く、厚くなって芯があるため押すと痛みがあります。

たこ・うおのめ(魚の目)の原因

「たこ」や「うおのめ」は、皮膚が慢性的に圧迫されることにより皮膚が硬くなりできてしまいます。

特に原因として多いのは

  • 靴が足の形に合っていない(ハイヒールも原因に)
  • 足が変形している(外反母趾、扁平足、O脚など)
  • 歩き方(歩き方の癖で足の一部に負担がかかっている)
  • 長時間歩くことやスポーツにより足に負担がかかる

ことが原因になることが多いです。いくつかの原因が重なってできてしまうこともあります(1)。

似ている皮膚症状

ウイルス性のイボ(尋常性疣贅)が「たこ」や「うおのめ」に似ています。ウイルス性のイボは、手足にできやすく、「たこ」のように皮膚が硬くなっているため見た目が似ています。ウイルス性のイボは、ヒトパピローマウイルスというウイルスが原因です。
放置しているとどんどん増えてしまうため治療が必要です。治療は液体窒素の治療から始めることが多くなります。

ウイルス性イボについては こちら をご参照ください。

ウイルス性イボとの見極め方としては、①ウイルス性イボでは赤い点々がみられることが多い、②「たこ」や「うおのめ」では足の裏の圧力がかかりやすいところにできる、などの特徴があり、ダーモスコピー(拡大鏡)を使って診断していきます。

特に注意が必要な方

糖尿病がある方や抗がん剤や免疫抑制剤を使用されている方は特に注意が必要です(2)。「たこ」や「うおのめ」から細菌が入り、感染症を起こしてしまい腫れてしまうことがあります。

また、深い傷である潰瘍になってしまうこともあります。心配な方は「たこ」や「うおのめ」ができましたら早めにご相談ください。

たこ・うおのめ(魚の目)の治療

「たこ」や「うおのめ」の治療は、まずは原因をなくすことからになります。足の形にあった靴にすることや、足の変形に対して可能な範囲で治療を行うのもポイントです。シューフィッターという、足にあった靴を選んで頂けるところもありますのでご紹介しています。

痛みが強い時は、皮膚科で削り処置を行います。硬く厚くなっている皮膚を削り、痛みを減らすことができます。

硬く厚くなった皮膚を柔らかくする塗り薬や貼り薬もありますので同時におすすめしています。塗り薬は、サリチル酸ワセリンや尿素クリーム、貼り薬としては、50%サリチル酸ワセリン配合のスピール膏をおすすめしています。

まとめ

「たこ」や「うおのめ」は足の変形や靴との相性、歩き方の癖などでできてしまい、痛みが出ることもあります。放置していると歩くのも痛くなってしまうことがあります。削り処置やお薬もありますので、症状が強くなる前に当院にご相談ください。

【上野御徒町ファラド皮膚科院長|上條 広章 監修】

参考
(1) Singh D, Bentley G, Trevino SG. BMJ. 1996;312:1403-6.
(2) 日皮会誌:117(10),1585―1590,2007

アクセスガイドAccess

  • 〒110-0005
    東京都台東区上野3丁目27-1 十仁タワー 7階
    • 電車をご利用の方
    • JR「御徒町駅」南口徒歩10秒
    • 東京メトロ銀座線「上野広小路駅」A1出口徒歩1分
    • 都営大江戸線「上野御徒町駅」A1出口徒歩1分
    • 東京メトロ日比谷線「仲御徒町駅」A6出口徒歩1分
    • 東京メトロ千代田線「湯島駅」出口6徒歩6分
    • 京成本線「京成上野駅」東京メトロ線連絡通路を通り
      A1出口徒歩1分
    • お車をご利用の方
    • 専用駐車場はございませんので、近隣のコインパーキングをご利用ください。

© 上野御徒町ファラド皮膚科