「毛穴が目立って気になる」「ファンデーションが毛穴に落ちる」「黒ずみがなかなか取れない」など、毛穴のお悩みは年齢や肌質を問わず非常に多く寄せられます。
一口に“毛穴”といっても、その原因やタイプはさまざまで、原因に合わない治療を選んでしまうと十分な効果を実感できないことも少なくありません。
当院では皮膚科専門医の立場から、毛穴の状態を医学的に見極め、毛穴タイプに合わせた治療を組み合わせて行うことを大切にしています。本ページでは、毛穴の種類・原因・おすすめの毛穴治療について、できるだけわかりやすく解説します。
このようなお悩みはありませんか?
- 頬の毛穴が開いて目立つ
- 鼻の黒いぽつぽつ(角栓・黒ずみ)が気になる
- 毛穴の黒ずみを改善したい
- ファンデーションが毛穴に入り込む
- 肌のザラつきをツルツルにしたい
このようなお悩みには、毛穴タイプに合わせた毛穴治療が有効です。
毛穴のタイプと治療について
毛穴には、つまり毛穴・開き毛穴・黒ずみ毛穴・たるみ毛穴などさまざまな種類があります。部位によって毛穴のタイプが異なり、複数の毛穴タイプが混在していることも非常に多いため、正確な見極めが重要です。
以下の図にさまざまな毛穴のタイプをまとめました。

毛穴治療は大きく分けて3つのタイプに分けることができます。
- コラーゲンやエラスチンを増やし毛穴の土台を強化する治療
- 皮脂や角栓を減らす治療
- 肌のたるみをなくす治療
以下に当院の毛穴治療をまとめております。
各毛穴タイプとおすすめの治療について
つまり毛穴(黒ずみ毛穴)

角栓が毛穴に詰まり、毛穴が目立っている状態です。
皮脂や角栓が酸化すると黒く見えるため、「黒ずみ毛穴」とも呼ばれます。
鼻や頬の内側に多く、皮脂分泌が多い方によくみられることが特徴です。
皮脂による炎症が続くと赤みが出て、いわゆるイチゴ鼻の状態になることもあります。
治療法は、角栓を除去する方法や皮脂を抑える方法になります。
角栓を除去する治療
ハイドラフェシャル
特許技術の渦巻き水流とピーリング剤で毛穴や角栓、角質をお掃除していきます。ダウンタイムも少なく、定期的な毛穴ケアとしても人気です。
サリチル酸ピーリング
ニキビ治療でもよく使用されるサリチル酸は脂溶性の成分で、皮脂汚れや角栓を効率的に除去し、つまり毛穴を改善します。
皮脂を抑える治療
マイクロボトックス
シワを治療するボトックス注射は皮脂を抑える効果もあるため、肌に細かく注射すると皮脂を抑え角栓の発生を抑えることができます(PMID:36857534) 。
アゼライン酸
アゼライン酸も皮脂を抑える効果、毛穴づまりを改善する効果があり、さらに抗炎症効果や抗菌効果もある成分です。スキンケアから改善したい方はまずアゼライン酸から使用することがおすすめです。
トレチノイン
ビタミンA誘導体で、肌のターンオーバーを整え、毛穴詰まりを改善します。また皮脂を抑える効果も報告されています。使い始めの2週間ほどA反応と呼ばれる赤みや皮むけがでることがあり注意が必要です。
イソトレチノイン
皮脂を強力に抑える効果のある飲み薬です。ニキビ薬や赤ら顔治療としても使われます(PMID:37649956) 。内服中は妊娠をさける必要があり、さらに脂質異常・肝障害など副作用に注意しながら内服します。
メラニン毛穴(こちらも黒ずみ毛穴とも呼ばれます)

毛穴周囲がリング状に茶色くみえ、毛穴の中は黒くないものを指します。原因としては、紫外線による色素沈着、メイクや洗顔時の摩擦による刺激、また皮脂によるカルボニル化タンパクが毛穴周りに沈着し色素沈着することがあげられます。
悪化させないためには、紫外線や摩擦など肌への刺激を減らすことが大切です。治療としてはメラニンを減らす治療がおすすめです。
メラニンを減らす治療
アゼライン酸
皮脂を抑えるだけではなく、メラニンを減らす効果がありメラニン毛穴にもおすすめです。
トラネキサム酸
メラニンを減らすことができ、また抗炎症効果もあります。
ハイドロキノン
メラニンの合成を抑え、メラニンを減らします。
ハイドラフェイシャル
サリチル酸などのピーリング成分によってメラニンを減らします。
開き毛穴(オイリー毛穴、すり鉢毛穴)

皮脂が多く、毛穴が開いた状態です。皮脂が多い脂性肌の方に多く、オイリー毛穴と呼ばれることがあります。進行すると毛穴がすり鉢状に広がり、目立ちやすくなります(すり鉢毛穴)。治療としては皮脂を抑える治療やニードルRF治療、コラーゲンを増やす肌育製剤による治療があります。
治療法
ポテンツァ
ポテンツァは、微細な針による刺激と高周波(RF)の熱刺激を組み合わせ、さらにジュベルック・マックームなどの薬剤を肌に直接導入することで毛穴を改善する治療です。
従来のダーマペンやCO₂フラクショナルレーザーと比べてダウンタイムが少なく、繰り返し治療を行うことで皮脂分泌の減少や毛穴の引き締め効果が期待できます(PMID:39129257)。
ブレッシング
ブレッシングは、傾斜型ニードルを用いた画期的なニードルRF治療です。
針刺激と高周波の熱刺激、さらに針先からの薬剤導入を同時に行うことで、毛穴を内側から改善します。
ポテンツァ同様に皮脂抑制効果が期待できるほか、効率的な熱刺激により肌のたるみ改善や引き締め効果も得られる治療です。
トライフィルプロ
トライフィルプロは、炭酸ガスによるカーボキシセラピー、マイクロサブシジョン、薬剤導入を同時に行える治療機器です。
炭酸ガスによって血流を促進し、コラーゲン産生を高める効果があり、ジュベルックやプルリアルデンシファイなどの薬剤も効率よく肌に導入できます(PMID:32091181)。
開き毛穴だけでなく、ニキビ跡を伴う毛穴にも効果が期待できるため、毛穴とニキビ跡が混在している方に特におすすめです。
ジュベルック注射
ジュベルック注射は、ポリ乳酸(PDLLA)製剤を肌に直接注入し、コラーゲン生成を促す治療です。肌質改善効果に加え、毛穴を目立ちにくくする効果が期待できます。
アゼライン酸
アゼライン酸は、皮脂分泌を抑える作用があり、開き毛穴の改善に役立つ外用成分です。
マイクロボトックス
マイクロボトックスは、皮脂分泌を抑制しながら毛穴を引き締める効果が報告されている治療です。
テカリや化粧崩れが気になる方にも適しています。
イソトレチノイン
イソトレチノインは、皮脂分泌を強力に抑える内服薬で、開き毛穴の改善にも効果が期待できます。
特に、皮脂が多く化粧崩れしやすい方、ニキビを繰り返す方におすすめの治療です。
赤ら顔・酒さの患者様では、皮膚に炎症が起こることでむくみ、開き毛穴として毛穴が目立ってしまうことがあります。赤ら顔の炎症が治ることで毛穴も目立ちにくくなるため、イベルメクチンクリーム・ロゼックスゲルなどの塗り薬で肌の炎症を改善させ、またポテンツァやブレッシングは抗炎症効果と毛穴引き締め効果があるため赤ら顔の方の開き毛穴にもおすすめです。
たるみ毛穴

肌のたるみによって毛穴が縦に伸び目立っている状態です。特に肌の柔らかい女性に目立ちやすいタイプです。治療はたるみ改善や肌を引き締める治療がメインとなり、開き毛穴の治療もたるみ毛穴に効果があります。
治療法
ボルニューマ
ボルニューマは、6.78MHzの高周波(RF)を用いて、肌の浅い層から深い層まで均一に熱を加え、肌を引き締める治療です。
ほうれい線やマリオネットラインなどのシワ改善にも用いられますが、たるみによって目立つ毛穴(たるみ毛穴)への効果も高いのが特徴です。
痛みが比較的少なく、ダウンタイムを抑えてたるみ毛穴を改善したい方におすすめです。
ウルトラセルQプラス
ウルトラセルQプラスは、HIFU(高密度焦点式超音波)治療で、肌の土台であるSMAS層に熱エネルギーを加えて収縮させ、たるみを根本から改善します。
フェイスラインのたるみ改善効果が高く、たるみが気になり始める35歳以上の方に特におすすめの治療です。
糸リフト
糸リフトは、体内で吸収される溶ける糸を皮下に挿入し、物理的にリフトアップする治療です。
糸が吸収される過程でコラーゲン生成が促進されるため、肌のハリ改善やたるみ毛穴の引き締め効果も期待できます。
たるみをしっかり改善したい方に適した治療です。
ポテンツァ
ポテンツァは、高周波(RF)による熱刺激で肌を引き締める効果があり、たるみによって目立つ毛穴の改善にも適しています。
毛穴治療と同時に肌質改善も行いたい方におすすめですポテンツァは高周波による熱刺激で肌を引き締める効果があるため、たるみ毛穴にもおすすめです。
ブレッシング
ブレッシングは、傾斜型ニードルと高周波の熱刺激を組み合わせたニードルRF治療です。
肌の引き締め効果に加え、たるみ改善効果も期待できるため、たるみ毛穴にも適した治療です。
クレーター毛穴(でこぼこ毛穴)

毛穴の出口がニキビ跡のクレーターになっているものです。毛穴というよりニキビ跡ですが、クレーター毛穴と呼ばれます。治療としてもニキビ跡治療と同じになります。
治療法
TCAクロス
TCAクロスは、高濃度のピーリング剤(TCA:トリクロロ酢酸)をニキビ跡の凹みにピンポイントで反応させ、皮膚の再生を促す治療です。
特に、アイスピック型やボックスカー型など、改善が難しいニキビ跡に効果が期待できます。
トライフィルプロ
トライフィルプロは、炭酸ガスによるマイクロサブシジョンと薬剤導入を組み合わせた治療です。
皮膚の深部にアプローチすることで、アイスピック型・ボックスカー型のニキビ跡にも効果が期待でき、クレーター毛穴の改善にも適した治療です。
ポテンツァ・ブレッシング
ポテンツァおよびブレッシングは、微細な針刺激と高周波(RF)の熱刺激、さらに薬剤導入を組み合わせる治療です。
肌の再生を促しながら、凹凸のあるクレーター毛穴をなめらかに整え、全体的な質感改善が期待できます。
産毛毛穴

産毛や毛が原因で目立っている毛穴です。鼻や頬の内側に目立ち、肉眼でははっきりしない場合もダーモスコピー(拡大鏡)で拡大して観察すると毛が確認できます。毛によって毛穴が黒く見え目立ってしまいます。治療は、産毛や毛をなくす脱毛が必要で、レーザー脱毛や光脱毛、ニードル脱毛となります。ただ顔の毛は細いため何回脱毛しても改善しないこともあり注意が必要です。
乾燥毛穴
肌乾燥によって肌のキメが荒くなり、毛穴が目立ってしまっている状態です。乾燥が目立ちやすい冬や乾燥肌に方に見られます。セラミドやヘパリン類似物質などによる保湿ケアが大切です。
まとめ|毛穴治療は原因の見極めが最も重要です
毛穴の目立ち方にはさまざまな原因があり、毛穴タイプを正確に見極めた上で治療を選択することが、満足度の高い毛穴治療につながります。
当院では皮膚科専門医が一人ひとりの毛穴状態を診察し、医学的根拠に基づいた最適な毛穴治療をご提案しています。
毛穴でお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
参考文献
- Fabi SG, Park JY, Goldie K, Wu W. Microtoxin for Improving Pore Size, Skin Laxity, Sebum Control, and Scars: A Roundtable on Integrating Intradermal Botulinum Toxin Type A Microdoses Into Clinical Practice. Aesthet Surg J. 2023 Aug 17;43(9):1015-1024. PMID: 36857534
- Paichitrojjana A, Paichitrojjana A. Oral Isotretinoin and Its Uses in Dermatology: A Review. Drug Des Devel Ther. 2023 Aug 25;17:2573-2591. PMID: 37649956
- Jaalouk D, Pulumati A, Algarin YA, Humeda J, Goldberg DJ. The impact of energy-based devices on sebum in acne vulgaris: A systematic review. J Cosmet Dermatol. 2024 Oct;23(10):3066-3077. PMID: 39129257.
- Oliveira SMD, Rocha LB, da Cunha MTR, Cintra MMM, Pinheiro NM, Mendonça AC. Effects of carboxytherapy on skin laxity. J Cosmet Dermatol. 2020 Nov;19(11):3007-3013. PMID: 32091181.



