アレルギーテスト
アレルギーとは
私たちの体には外から入ってきた異物を排除しようとする 免疫という機能が備わっています。 免疫は細菌やウイルスから体を守ってくれる重要な仕組みですが、 この免疫が過剰に働き、食べ物やホコリ・花粉など 通常は体に害のないものにまで反応してしまうことがあります。 これがアレルギーとなります。
下記の症状に心当たりのある方はアレルギーがある可能性があります。
- 毎年決まった季節に目のかゆみ、充血、くしゃみ、鼻水、鼻づまりがでる
- 一年中、あるいは決まった季節に目の周りが荒れやすい
- 掃除や衣替えなどをすると目のかゆみ、充血、くしゃみ、鼻水がでる
- エビやカニなど特定のものを食べるとじんましんがでる
- 皮膚が弱く、湿疹がでやすい
- 果物や野菜を食べると口の中やのどにイガイガした違和感が出る時がある
- 犬や猫などのペットと触れ合った後に 目のかゆみ、くしゃみ、鼻水、湿疹などの症状が出る
- 毛染めでかぶれた
アレルギーの種類
アレルギーにはいくつかの種類があります。 I型~IV型の4つのタイプがありますが、とくに身近なものとしては、 食べ物ですぐにじんま疹がでる時などの即時型といわれるI型と かぶれなどでよくみる遅延型であるIV型になります。 一般的にはアレルギーとはこの即時型(I型)のことをいいます。
当院では、皮膚症状でよくみられるこれら2つを検査することができます。
即時型アレルギー検査 いわゆるアレルギー検査 採血検査
じんましん、花粉症、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、花粉皮膚炎など アレルギーによる症状にお困りの場合は採血検査で原因を調べることができます。
以前はスギ、ダニ、ハウスダストなど個々の項目13個を上限として 一つ一つ選ぶ検査方法しかありませんでしたが、 今は一般的な40種類近くの項目がセットになった検査もできます。 いずれの方法も保険適応で、3割の自己負担で約5,000円で検査ができます。 セットの検査項目に含まれていないものを調べたい場合は、 個別の項目を測定することもできますので症状に合わせて検査項目を選んでいきます。
アレルギー検査では血液中の免疫グロブリンE(IgE)というものの量を測定します。 特定の物質にIgEが反応してしまうことがアレルギー反応の原因になっていて、 IgEの量を測ることでその物質に対するアレルギーがあるかどうかを予測します。 結果はIgEの量という数字で出ますが、 数字だけではわかりにくいのでクラス0~6で分類します。 クラスが大きければその物質にアレルギーがある可能性が高いということになります。 クラスが低い場合はアレルギーがあるかどうかは人によって異なり、 今までの病歴や症状と照らし合わせて判断します。 クラス5~6などクラスが高い場合には実際にアレルギーがあることが多いです。 一つの物質に反応があると他のものにも連鎖的に反応があったり、 個々の物質によってクラスがあてになるかどうかも変わったりしますので、 結果とひとりひとりの症状をみて判断します。
パッチテスト かぶれの検査
金属やうるし、髪染めなど特定の物質が頻回に皮膚に触れ、 皮膚から吸収されることで生じてしまうかゆみやヒリヒリ感がある湿疹 (いわゆる「かぶれ」)のことをアレルギー性接触皮膚炎といいます。
この皮膚炎は、特定の物質(アレルゲン)が皮膚に触れた後、 体がアレルギー反応を起こす体質になり(この状態を「感作される」と言います)、 再度、そのアレルゲンに触れることによって引き起こされる皮膚炎をいいます。 また人によってアレルゲンは異なります。
現代社会では通常生活で繰り返し 種々のアレルゲンが皮膚から吸収される機会があります。 いつまでも、皮膚の赤みが続いたり、茶色く変色したり、 治療をしているのに治らない時には身近に原因があるかもしれないと 考えることも必要で、悪化原因となっているアレルゲンを見つけることが大切です。
パッチテストとは、皮膚炎の原因として皮膚に接触する化学物質、日用品、化粧品、 薬剤、歯科金属、食物などが関係していないかどうかを調べる検査です。 パッチテストは背部等に種々のアレルゲンを貼り、48時間後にはがし、 その後72時間後、1週間後に判定をします。
本来は皮膚炎が治ってから原因の確認を目的にパッチテストを行いますが、 なかなか治らない皮膚炎の患者さんに実施することもあります。 パッチテストで思いがけないアレルゲンが判明することもあります。 ご自身の生活で注意すべきものがわかり、今後の皮膚炎予防にもつながります。
当院では、日本人がかぶれやすいものがそろったパッチテストパネル(S)による パッチテストを行っています。図のようなかぶれが検査できます。
パッチテストによって、全身の湿疹が誘発されてしまうことや、 パッチテストのかぶれが長引いてしまうこともあり相談の上、検査していきます。

記事制作監修
院長 上條 広章(かみじょう ひろあき)
資格
- 東京大学医学部卒業
- 日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医
- 医学博士(東京大学大学院医学系研究科)など
所属学会
- 日本皮膚科学会
- 日本美容皮膚科学会 など
※詳しくは医師紹介のページをご覧ください。