目の下のクマについて
目のクマは、老けた印象や疲れた印象を与えてしまうため治療をご希望される方も多いです。多くの方が気になる目の下のクマは、大きくわけて「青クマ」「黒クマ」「茶クマ」にわかれます。それぞれが混ざっていることも多く、どれかだけということもあまりありません。
「青クマ」は目の下が青色や紫色、赤色に見える状態のことです。黒クマは、目の下の脂肪(眼窩脂肪)が目立ってくることで影ができ黒く見えクマになってしまうものです。茶クマは、目の下が色素沈着して茶色く見える状態です。
クマのタイプをしっかり診断して治療していくことが大切になります。
青クマについて
青クマの原因は、目の下の肌が薄いために肌の下の血管や眼輪筋が透けて見えてしまうことで青く見えてしまいます。治療としては、肌を厚くすることや血流をよくすることが必要です。肌を厚くすることはなかなか難しいのですが、①レチノールやナイアシンアミドなどコラーゲンを増やすことができるアイクリームを使用する、②ジュベルックやリジュラン、プルリアルシルクなどの肌にコラーゲンを増やすことができる治療を行うことをおすすめしています。
ジュベルックはポリ乳酸製剤で、注入することでコラーゲンをゆっくり増やすことができます。リジュランやプルリアルシルクはポリヌクレオチド製剤でこちらもコラーゲンを増やす効果があります。これらどの製剤も目の下の小じわに効果がありますので、青クマだけでなく小じわ、肌質改善にも効果があります。
1ヶ月ごとに3回ほど治療をおすすめしています。
ジュベルックについてはこちらをご参照ください。
プルリアルシルクやリジュランについてはこちらをご参照ください。
血流を改善させるために桂枝茯苓丸や加味逍遙散などの漢方薬を使用することもあります。
黒クマについて
黒クマは、目の下の眼窩脂肪が目立ってしまうことでその下が影になりクマになってしまいます。眼窩脂肪は加齢によって目立ってしまうことも多いのですが、10代の方でも眼窩脂肪が目立ってしまっている方もいらっしゃいます。この眼窩脂肪は、注射などで抜くことができませんので、手術により除去が必要です。方法としては、まぶたの裏の粘膜に穴をあけて取る方法(経結膜脱脂)と皮膚を切って脂肪を除去する方法があります。まぶたの裏側からの方法が一般的に切らない目の下のたるみ・ふくらみ取りと言われています。皮膚に傷がつかないので糸で縫う必要もなく、傷跡も残りません。肌のたるみ・伸び具合、シワの具合にもよりますがまぶたの裏の粘膜側から脂肪を除去するこちらの方法で治療することが多くなります。
黒クマがそれほど強くない場合はヒアルロン酸注射によって目立たなくすることも可能です。
目の下のたるみとり・クマとりについてはこちらもご参照ください。
茶クマについて
茶クマは目の下の色素沈着で茶色くなってしまったものです。太田母斑や後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)が原因であることもあります。目の下の皮膚はとても薄いため、花粉や化粧品かぶれなどで皮膚炎が起こりやすく、またこする刺激で色素沈着も起こりやすい場所です。弱い皮膚炎がある場合はまずは弱い皮膚炎を治療するところからはじめます。弱めのステロイドや、アトピー肌の方はプロトピックやモイゼルトなどのステロイドではない塗り薬を使用します。
茶クマの治療としては、美白効果のある塗り薬となります。肌にも優しいことが必要であり、トラネキサム酸、コウジ酸、アルブチン、カモミラETの入ったクリームをおすすめしています。特にトラネキサム酸は抗炎症効果もあり目元に使いやすいため一番おすすめすることが多く、当院ではプラスリストアのトラネキサム酸クリーム 2,750円(税込)を販売しております。
当院の症例
症例【20歳代女性】目の下のクマ 黒クマ
目の下の脂肪と黒クマが気になり受診されました。まぶたの裏から脂肪を取り目の下がすっきりし、クマも目立たなくなりました。
費用 |
目の下のたるみ取り 220,000円(税込) 笑気麻酔 5,500円(税込) 本症例では、総額225,500円(税込) |
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副作用・リスク | 腫れ・内出血・痛みなど |
まとめ
目の下のクマはどのタイプかしっかり診断し治療していくことが大切です。当院では皮膚科専門医でもあり美容外科専門医でもある院長が美容皮膚科的目線、美容外科的目線の2つの方向から治療しております。クマが気になる方はお気軽にご相談ください。