当院では、皮膚のできものや爪のトラブルに対する日帰り手術を行っています。 平日夕方や土曜午後もおこなっておりますのでご希望の方はご相談ください。 ご希望の場合は当日手術することも可能です。手術は局所麻酔で行うため入院は不要で、手術当日にご帰宅可能です。
皮膚科の日帰り手術とは|当院で対応できる症状
以下のようなお悩みがある方は、お気軽にご相談ください。
- 顔や体のホクロやイボに気がついた
- 粉瘤(アテローム)ができた
- できもの・しこり・こぶが大きくなった
- 爪が皮膚に食い込み、赤く腫れて痛い(陥入爪)
ホクロやイボ、粉瘤、脂肪腫などのよくみられる良性腫瘍や 巻爪・陥入爪まで幅広い日帰り手術に対応しています。
以下の図に、ホクロや粉瘤、イボなど当院でよく日帰り手術を行う症状をまとめています。

診察・診断について|傷をできるだけ小さく
診察では、できものの大きさ・硬さ・盛り上がり・色調を丁寧に確認します。
必要に応じて、ダーモスコピー(拡大鏡)を用いて表面構造を観察し、どのような疾患の可能性が高いかを診断します。
その上で、
- できるだけ傷跡が目立ちにくい
- 再発しにくい
- 安全性の高い
最適な手術方法を選択します。
※一部を除き、保険診療で対応可能です。
※切除した組織は病理検査(顕微鏡検査)に提出し、良性か悪性かなど確定診断を行うことができます。
日帰り手術の種類
当院で行う手術の方法は主に3つあります。
- メスを用いた切除縫縮
- サージトロン(ラジオ波)
- くり抜き法
その他に以下の手術も行っています。
- 陥入爪(深爪)に対する手術
すべての手術は、局所麻酔を行い、痛みを抑えて実施します。
麻酔アレルギーがある方は、事前に必ずご相談ください。
メスを用いた切除縫縮|所要時間:約10〜20分

皮膚手術で最も基本となる方法です。
粉瘤や大きめのホクロはこの治療を行います。できものを含めるように紡錘形-ぼうすいけい(木の葉の形)にマーキングして、 マーキング部分を皮膚切開します。皮膚切開することでできものがとれます。 丁寧に止血を行い、中縫い(真皮縫合)を溶ける糸で行った後に、表皮縫合を行います。 表皮縫合は、1~2週間で抜糸します。
特徴
- 粉瘤や大きめのホクロ、脂肪腫などに適している
- できものを確実性高く取りきれる
- 止血を丁寧に行える
- 基底細胞癌(きていさいぼうがん)・有棘細胞癌(ゆうきょくさいぼうがん)などの皮膚がんでは、周囲数mmのマージンを含めて切除するため、この方法が適しています
粉瘤の詳細については粉瘤のページをご参照ください。
サージトロン(ラジオ波)|所要時間:約5〜10分

サージトロンは高周波(ラジオ波)を用いた治療機器です。
切開と止血を同時に行えるため、周囲組織へのダメージを最小限に抑えながら治療できます。
顔の小さいホクロ(4mm以下など)や脂漏性角化症(老人性イボ)、脂腺増殖症、血管線維腫などの治療で使用します。
ホクロ除去の場合
お顔にある小さいホクロ(おおよそ3-4mm以下)はサージトロンでの除去が適していることが多くなります。それより大きい顔のホクロや、体のホクロは、傷跡が目立ちやすくなることがあるので他の手術方法をおすすめしています。
またホクロは根が深く皮膚の深くまで達していることがあります。この場合に完全にホクロを取ろうとすると傷が大きく、目立ちやすくなってしまうため深さを調節し治療していきます。
老人性イボ(脂漏性角化症)の場合
平坦なシミであれば、シミ取りレーザーであるQスイッチルビーレーザーで取ることができますが、盛り上がっておりイボになっているものはサージトロンで削ることが必要です。
サージトロンの治療のメリットは一回の治療で取れること、イボの部分だけを最小限でとるので周囲に炎症がおきにくい(=炎症後色素沈着が少ない)という点です。
老人性イボの詳細や当院の症例は老人性イボのページをご参照ください。
サージトロン手術後の注意点
- 術後はテープ保護を行います
- 10〜14日間テープを貼ることで、傷が早く・きれいに治ります
- 傷が途中で乾燥すると、凹みや治癒遅延の原因になります
- 治癒後の皮膚はピンク色で紫外線に弱いため、UV対策が重要です
くり抜き法(パンチ法・へそ抜き法)|所要時間:約10〜15分

直径1〜6mmの皮膚パンチを用いて、できものを円形にくり抜く方法です。
特徴
- 傷が小さい
- 縫合しない「オープントリートメント」の方がきれいに治る場合もあります
- 粉瘤や小さなホクロなどの良性腫瘍に適した方法
当院では粉瘤やホクロをはじめとした良性のできものには、 傷も小さく患者様への負担が少ない、くり抜き法やトレパンを用いたキズを小さくする手術法を積極的に行っています。
術後は軟膏または保護テープ(再生テープ)を処方し、1〜2週間の処置を行っていただきます。
陥入爪(深爪)の日帰り手術|所要時間:約30分
陥入爪は、足の親指に多くみられます。
深爪をきっかけに爪が皮膚に食い込み、赤く腫れて痛みが出ます。
保存的治療(軟膏・テーピング)で改善しない場合、手術を検討します。
手術の流れ
- まず、指の根元に局所麻酔を行い、指先まで麻酔が十分に効くのを約20分ほどお待ちいただきます。
麻酔が効いたことを確認したうえで、食い込んでいる部分の爪を短冊状に切除します。 - その後、爪の生えてくる部分(爪母・爪の根元)をフェノール製剤で処理することで、
食い込んでいた部分の爪が再び生えてこないようにし、再発を防ぐ処置を行います。 - 爪を除去した部分には、軟膏などを用いた創部処置を行い、
傷はおおよそ3週間程度で自然に埋まって治癒します。
陥入爪については陥入爪のページでもまとめております。
日帰り手術の診察の流れ
1.問診票の記入
適切な治療を提供するため、問診票のご記入をお願いしています。
できものに気付いた時期やできもののある場所をご記入ください。粉瘤などで炎症を起こしたことがあればその旨もご記載ください。
また、以前に治療したものが再発したという方はいつごろどのような治療を行ったかを覚えている範囲で結構ですので記載してください。
特に血液サラサラの薬など飲んでいる薬がある方、持病やアレルギーがある場合はご記入をお願いします。
2.診察

ご記入いただいた問診票をもとに、診察します。
できものの術前診断をつけ、場所や大きさ、診断によってどのような取り方が適切かを判断します。
3.手術
処置室にお呼びします。
ベッドに横になっていただき、切除部位の周りを整えた後、注射による局所麻酔を行います。
その後、メスによる切除縫縮、サージトロン、くり抜き法でできものを切除します。
手術が終わりましたら、傷を保護して終了です。
4.術後処置の説明
術後の傷の扱いについて説明いたします。
術後の傷の処置は傷をきれいに治すためにとても大切ですので、処置を毎日行うようお願いします。
5.抜糸、傷の診察
1週間後に抜糸、傷の診察のために来院をしていただきます。傷の状態によって適切な処置を提案します。
その後は経過によって傷の診察を行っていきます。
手術後のケアについては手術や外傷(けが)後の傷のケアのページに詳しくまとめております。
当院の症例
症例1【40歳代男性】左頬のほくろ

左頬の大きいホクロをメスで切除後、縫合しました。手術後3ヶ月経過し傷は目立たなくなっています。
| 費用 |
ほくろ除去 保険適用 3割負担の場合 約8,000円 |
|---|---|
| 副作用・リスク | 赤み、色素沈着、へこみなど |
症例2【30歳代女性】右額のほくろ

右額のほくろをサージトロンで除去しました。除去後跡も目立ちにくくなっています。
| 費用 |
ほくろ除去 5mm未満 11,000円(税込) |
|---|---|
| 副作用・リスク | 赤み、色素沈着、へこみなど |
日帰り手術の費用について
| 保険診療の場合(3割負担) | できものの手術 | 約7,000円~14,000円 | |
|---|---|---|---|
| 陥入爪の手術 | 約4,600円 | ||
| 自費診療の場合 ※すべて税込み |
ほくろ除去(サージトロン治療自費の場合) | 5mm未満 | 11,000円 |
| 5mm以上 | 17,600円 | ||
| いぼ除去(サージトロン治療自費の場合) | 2mm未満 | 2つで 10,780円 | |
| 2mm以上 | 10,780円 | ||
よくある質問
手術は痛いですか?
手術前に局所麻酔の注射を行うため、手術中の痛みはほとんどありません。
麻酔時に針の「チクっとした痛み」を感じることがありますが、短時間でおさまります。
術後に軽い痛みが出ることはありますが、多くの場合は鎮痛薬で十分コントロール可能です。
手術後、シャワーやお風呂はいつから可能ですか?
手術内容や部位によって異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。
メスを用いた切除縫縮の場合
- シャワー:当日から可能(当日は患部を濡らさないようご注意ください)
- 患部の洗浄:翌日から可能
- 入浴(湯船):抜糸後から可能
サージトロン(ラジオ波)手術の場合
- シャワー・入浴:当日から可能
- 洗顔時やシャワー時に、患部をこすらず優しく洗ってください
いずれの場合も、傷を強くこすらず清潔を保つことが大切です。
詳しい入浴制限については、手術後に個別にご説明いたします。
手術当日に仕事や学校へ行けますか?
多くの場合、日常生活への大きな制限はありません。
デスクワークであれば、手術当日または翌日から可能なことがほとんどです。
ただし、以下の場合は注意が必要です。
- 激しい運動
- 汗を大量にかく作業
- 傷を強く動かす仕事
これらは、数日〜1週間程度控えていただくことがあります。
保護テープはいつまで必要ですか?
サージトロン手術後の保護テープは、1日2回(洗顔時)に交換していただき、
約2週間継続することをおすすめしています。
浸出液(じゅくじゅく)がなくなる頃に、終了となることが多いです。
切除したホクロや粉瘤は検査に出してもらえますか?
はい。切除した組織は、必要に応じて病理検査(顕微鏡検査)に提出します。
病理検査により、
- 良性か悪性か
- 正確な診断名
を確認することができます。
病理検査は保険診療で行える場合がほとんどです。
手術後の通院は何回くらい必要ですか?
手術方法によりますが、一般的には以下の通院が必要です。
- 1週間後:抜糸・傷の確認
- 術後1か月後:経過観察
なお、メスによる切開手術の場合は、翌日に創部確認のための通院をおすすめしています。
当日すぐに手術を受けることはできますか?
診察の結果、当日手術が可能な場合がほとんどです。
ただし、以下の条件によっては後日の予約手術となることがあります。
- 病変の大きさ
- 部位
- 手術枠の空き状況
皮膚の日帰り手術は保険適用になりますか?
ホクロ・イボ・粉瘤・脂肪腫・陥入爪など、
治療目的と判断される場合は健康保険が適用されます。
※見た目のみを目的とした場合は、自費診療となることがあります。
保険適用かどうかは、診察時に医師が判断いたします。
生命保険・医療保険の手術給付金は対象になりますか?
多くの場合、保険適用の日帰り手術は手術給付金の対象となります。
ただし、支給条件は保険会社や契約内容によって異なります。
保険会社提出用の診断書・手術証明書の作成が可能です。
指定の書式がある場合はご持参ください。
※診断書作成には別途文書料がかかります。
まとめ|皮膚のできものは日帰り手術で対応できます
当院では、粉瘤(アテローム)・ホクロ・イボ・脂肪腫・陥入爪など、皮膚にできるさまざまな症状に対して日帰り手術を行っています。
皮膚科専門医が診察を行い、ダーモスコピーなどを用いた正確な診断をもとに、病変の種類・大きさ・部位・生活背景まで考慮したうえで、できるだけ傷が目立ちにくく、安全性の高い手術方法をご提案しています。
手術が必要かどうかわからない場合や、「様子を見てよいのか」「今取るべきか迷っている」といった段階でも問題ありません。
まずは診察を行い、手術の必要性・方法・保険適用の有無・術後の経過について
わかりやすく丁寧にご説明いたします。
気になる皮膚のできものや、繰り返す炎症・痛みがある場合は、悪化する前に早めの受診がおすすめです。どうぞお気軽にご相談ください。



