当院では日帰り手術を行っています。 平日夕方や土曜午後もおこなっておりますのでご希望の方はご相談ください。 ご希望の場合は当日手術することも可能です。
日帰り手術の対象となる症状
- 顔や体のホクロやイボに気がついた
- 粉瘤ができた
- できものやこぶが大きくなった
- 爪が食い込んで炎症を起こして困っている(陥入爪)
など何でもご相談ください
ホクロやイボ、粉瘤、脂肪腫などのよくみられるできものや
巻爪などの日帰り手術を行っています。
お悩みを聞き、できものの大きさや固さ、盛り上がり方などを診察します。
ダーモスコピーという特殊な拡大鏡を使って、できものの表面を観察し診断します。
どのようなできものの可能性が高いか判断し、
できるだけ傷が小さく残らない手術の方法を選択します。
一部のできものを除いて保険診療で行えますし、
切除したものは病理検査という顕微鏡検査で診断をつけることができます。
日帰り手術の種類
当院で行う手術の方法は主に3つあります。
- メスを用いた切除縫縮
- サージトロン(ラジオ波)
- くり抜き法
その他に以下の手術も行っています。
- 深爪に対する陥入爪手術
いずれの手術も、手術前には麻酔の局所注射をして、 痛みを感じないようにしてから手術を行います。 麻酔アレルギーのある方はご相談ください。
メスを用いた切除縫縮
一般的によく皮膚手術で行われている基本の手術方法です。
できものを含めるように紡錘形(木の葉の形)にマーキングして、
マーキング部分を皮膚切開します。皮膚切開することでできものがとれます。
止血を行い、中縫い(真皮縫合)を溶ける糸で行った後に、表皮縫合を行います。
表皮縫合は、1~2週間で抜糸します。
できものを確実にとりきることが多く、また止血も丁寧にできることが特徴です。
皮膚がんではマージンといってできものの周りを数mm含めてとることが必要ですので
この方法で行うことが多くなります。
サージトロン(ラジオ波)
サージトロンは高周波を用いた機械で、皮膚組織を切る効果と止血効果があり、
さらには周囲へのダメージも最小限に抑えながら
できものを削っていくことができるため、皮膚の表面のできものの切除に用います。
顔の小さいホクロや脂漏性角化症(老人性イボ)の治療で使用します。
ホクロの場合
お顔にある小さいホクロ(おおよそ3-4mm以下)は
サージトロンでの除去が適していることが多くなります。
それより大きい顔のホクロや、体のホクロは、
傷跡が目立ちやすくなることがあるので
他の手術方法をおすすめしています。
またホクロには、ホクロの根が深く
皮膚の深くまで達していることがあります。
この場合に完全にホクロを取ろうとすると傷が大きく、
目立ちやすくなってしまうため深さを調節し治療していきます。
老人性イボの場合
平坦なシミであれば、シミ取りレーザーである
Qスイッチルビーレーザーで取ることができますが、
盛り上がっておりイボになっているものはサージトロンで削ることが必要です。
サージトロンの治療のメリットは一回の治療で取れること、
イボの部分だけを最小限でとるので周囲に炎症がおきにくい
(=炎症後色素沈着が少ない)という点です。
サージトロンでの日帰り手術後
術後はテープを貼ります。 10~14日くらいはテープを貼っていただくと傷の治りも早く、 きれいになります。 テープを貼らず傷が途中で乾いてしまうと傷が凹んで 治りにくくなってしまうため注意が必要です。 傷が治ったあとの皮膚はピンクの弱い皮膚ですので、 紫外線に注意してください。
粉瘤についての詳細についてはこちらをご参照くださいくり抜き法・へそ抜き法
直径1mm~6mmの円形の型抜きで皮膚をくり抜くトレパンを使って
皮膚のできものを取ります。
小さな穴をあけるだけですので、キズを最小限におさえることができる方法です。
場所や大きさによっては、「オープントリートメント」といって、
傷を縫わないほうがきれいに治ることがあります。
当院では粉瘤をはじめとした良性のできものには、
傷も小さく患者様への負担が少ない、くり抜き法やトレパンを用いた
キズを小さくする手術法を積極的に用いるようにしています。
術後は、軟膏をお出ししますので1~2週間は毎日塗って処置をしてください。
陥入爪手術
足の親指に多くみられますが、爪を短く切ってしまったことで、 爪が皮膚に食い込むようになり腫れて赤くなってしまうことがあります。 軟膏やテーピングでよくなることも多いのですが、 よくならない時は最終手段として手術します。まずは指の根本に麻酔を行い、 指の先まで麻酔が効くのをお待ちいただきます。 麻酔が効いたところで食い込んでいる部分の爪を短冊状に切除し、 爪の生えてくる部分(爪の根本の部分)を焼くことで、 食い込んでいる部分の爪を生えないようにして、 今後爪が食い込んで困らないようにする処置です。 爪を除去した部分は傷を治す処置を行い、3週間程度で傷が埋まります。
日帰り手術の診察の流れ
1.問診票の記入
適切な治療を提供するため、問診票のご記入をお願いしています。
できものに気付いた時期やできもののある場所をご記入ください。
粉瘤などで炎症を起こしたことがあればその旨もご記載ください。
また、以前に治療したものが再発したという方はいつごろ
どのような治療を行ったかを覚えている範囲で結構ですので記載してください。
また、特に血液サラサラの薬など飲んでいる薬がある方、
持病やアレルギーがある場合はご記入をお願いします。
2.診察
ご記入いただいた問診票をもとに、診察します。
できものの術前診断をつけ、場所や大きさ、診断によって
どのような取り方が適切かを判断します。
3.手術
処置室にお呼びします。ベッドに横になっていただき、 切除部位の周りを整えた後、注射による局所麻酔を行います。 その後、メスによる切除縫縮、サージトロン、くり抜き法で できものを切除します。 手術が終わりましたら、傷を保護して終了です。
4.術後処置の説明
術後の傷の扱いについて説明いたします。
術後の傷の処置は傷をきれいに治すためにとても大切ですので、
処置を毎日行うようお願いします。
5.抜糸、傷の診察
1週間後に抜糸、傷の診察のために来院をしていただきます。
傷の状態によって適切な処置を提案します。
その後は経過によって傷の診察を行っていきます。
日帰り手術の費用について
保険診療の場合(3割負担) | できものの手術 | 約7,000円~14,000円 | |
---|---|---|---|
陥入爪の手術 | 約4,600円 | ||
自費診療の場合 | ほくろ除去(サージトロン治療自費の場合) | 5mm未満 | 11,000円 |
5mm以上 | 17,600円 | ||
いぼ除去(サージトロン治療自費の場合) | 3mm未満 | 2つで 10,780円 | |
3mm以上 | 10,780円 |