帯状疱疹|症状と治療
体の片側にピリピリ・チクチクする痛みや赤い発疹・水ぶくれが出ている場合、帯状疱疹の可能性があります。
帯状疱疹は、発疹が出てから72時間以内に抗ウイルス薬を開始することが重要とされる皮膚疾患です。痛みが長引く「帯状疱疹後神経痛」を防ぐためにも、早めの受診が大切です。
上野御徒町ファラド皮膚科では、上野・御徒町エリアで帯状疱疹が疑われる方の診察、抗ウイルス薬の処方、痛みに対する治療を行っています。
片側の痛みや水ぶくれがある方は、早めに皮膚科へご相談ください。
帯状疱疹とは
帯状疱疹は、過去に水ぼうそうにかかった際の水痘・帯状疱疹ウイルスが体内の神経に潜み、加齢・疲労・ストレス・体調不良による免疫力の低下などをきっかけに再び活動することで起こる病気です。
胸・背中・腰・腹部・顔などに出ることがあり、神経に沿って痛みや皮膚症状が現れます。
口唇ヘルペスや陰部ヘルペスは、帯状疱疹とは原因となるウイルスが異なります。
口唇ヘルペス・陰部ヘルペスの特徴や治療法の詳細については、「口唇ヘルペス・陰部ヘルペス」のページをご覧ください。
帯状疱疹でよくみられる症状と時間経過

帯状疱疹は、最初から水ぶくれが出るとは限りません。症状はおおむね以下の順で進行します。
① 初期(痛み・違和感)
体の左右どちらか一方に、ピリピリ・チクチクする痛みやかゆみ・違和感が出ます。部位によっては、肋間神経痛・胸痛・腰痛・腹痛のように感じることもあります。
② 数日後(赤い斑点)
痛みやかゆみのある範囲に赤い斑点が出現します。初期は虫刺されやかぶれに似た見た目のこともあります。
③ さらに進行(水ぶくれ)
赤みの上に小さな水ぶくれが集まって出てきます。
④ 回復期(かさぶた)
水ぶくれが乾いてかさぶたになり、皮膚症状は落ち着いていきます。ただし、皮膚が治った後も痛みが長く残る場合があります(帯状疱疹後神経痛)。
帯状疱疹は早めの受診が大切です
帯状疱疹は皮膚だけでなく神経にも炎症が起こるため、皮膚症状が治った後も痛みが続く「帯状疱疹後神経痛」が残ることがあります。抗ウイルス薬は早い段階で開始するほど効果が期待でき、発疹から3日以内(72時間以内)の受診・治療開始が重要な目安とされています。
特に早めの受診をおすすめする場合
- 顔・目の周り・耳の周りに症状がある
- 痛みが強い
- 発疹や水ぶくれが広がっている
- 発熱や強いだるさがある
- 体全体に発疹が広がってきた
- 高齢の方
- 免疫抑制薬使用中・がん治療中・基礎疾患がある方
- 妊娠中、または妊娠の可能性がある方
72時間を過ぎていても受診を
水ぶくれが増えている、痛みが強い、顔に症状があるなどの場合は、72時間を過ぎていても治療が必要なことがあります。「もう遅い」と自己判断せず、まずはご相談ください。
入院・専門科への紹介が必要なケース
- 発疹が全身に広がる汎発性(播種性)帯状疱疹
- まれな合併症として髄膜炎が疑われる場合
- 広範囲の発疹+発熱・強いだるさを伴う高齢の方
- 目の周りの帯状疱疹:角膜炎など視力に関わる合併症が起こることがある
- 耳の周りの帯状疱疹:耳鳴り・めまい・顔面神経麻痺を伴うことがある(必要に応じて耳鼻科と連携)
当院では、皮膚症状の範囲・痛みの強さ・全身状態を確認し、外来治療でよいか、専門科・総合病院での治療が必要かを判断しています。
「数日経ったから受診しても意味がない」と考えず、帯状疱疹が疑われる場合は早めにご相談ください。
帯状疱疹の治療

帯状疱疹の治療は、主に①抗ウイルス薬と②痛みの治療の2本柱で行います。
① 抗ウイルス薬
抗ウイルス薬はウイルスを「殺す」薬ではなく、ウイルスの増殖を抑える薬です。飲み始めてすぐに発疹が止まるわけではなく、効果が出るまで数日かかることがあります。多くの場合、7日間内服します。
治療開始後も最初の数日は発疹が広がることがあります。自己判断で中止せず、指示どおり内服を続けることが大切です。
薬の選択は、症状の程度・年齢・腎機能・飲みやすさ・併用薬などを考慮して決めます。
② 痛みの治療
痛みの程度に応じて、以下を組み合わせて使用します。
- 軽〜中程度の痛み:ロキソニン・カロナールなどの鎮痛薬
- 強い痛み・神経痛:リリカ・タリージェ・トラムセットなど
当院では、薬の効果と皮膚症状の経過を確認するため、治療開始後数日で状態を確認することがあります。
帯状疱疹はうつる?生活上の注意
帯状疱疹が「帯状疱疹として」人にうつることはありません。ただし、水ぼうそうにかかったことがない方・ワクチン未接種の方には、水ぼうそうとしてうつる可能性があります。
水ぶくれがある時期は、以下の方との接触に特に注意してください。
- 乳幼児
- 妊娠中の方
- 免疫が低下している方
- 水ぼうそう未罹患・ワクチン未接種の方
患部はガーゼや衣類で覆い、水ぶくれが乾いてかさぶたになるまでは接触を控えましょう。
生活上の注意点
安静について
疲労やストレスが発症のきっかけになるため、発症初期の1週間ほどは十分な睡眠と安静を心がけてください。
入浴について
患部を冷やすと痛みが強まることがあります。入浴や温めることで痛みが和らぐ方もいますが、熱すぎるお風呂や長風呂は避け、体調に合わせて無理のない範囲にしましょう。
患部の扱いについて
水ぶくれを無理に破ると、細菌感染や傷あとの原因になります。患部はこすらず清潔に保ち、処方された塗り薬がある場合は指示どおり使用してください。
よくある質問
- 帯状疱疹の初期症状はどのようなものですか?
-
帯状疱疹の初期症状では、体の左右どちらか一方にピリピリ・チクチクする痛みや、かゆみ、違和感が出ることがあります。胸や背中では肋間神経痛、腰では腰痛、腹部では腹痛のように感じることもあります。数日後に赤い斑点や水ぶくれが出てくることが多いため、片側だけの痛みが続く場合は早めに皮膚科で相談しましょう。
- 帯状疱疹は何科を受診すればよいですか?
-
帯状疱疹が疑われる場合は、まず皮膚科を受診することをおすすめします。皮膚の赤み、水ぶくれ、痛みの範囲を確認し、抗ウイルス薬や痛みに対する治療を行います。顔や目の周り、耳の周りに症状がある場合は、必要に応じて眼科や耳鼻科と連携することがあります。
- 帯状疱疹は発疹から3日以上経っていても受診した方がよいですか?
-
受診をおすすめします。帯状疱疹は、一般的に発疹が出てから72時間以内に抗ウイルス薬を開始することが重要とされています。ただし、3日以上経っていても、水ぶくれが増えている、痛みが強い、顔に症状がある、高齢の方などでは治療が必要になることがあります。「もう遅い」と自己判断せずご相談ください。
- 帯状疱疹は人にうつりますか?
-
帯状疱疹そのものが、帯状疱疹として人にうつるわけではありません。ただし、水ぼうそうにかかったことがない方やワクチン未接種の方には、水ぼうそうとしてうつる可能性があります。水ぶくれがある時期は、乳幼児、妊娠中の方、免疫が低下している方との接触に注意し、患部をガーゼや衣類で覆いましょう。
- 帯状疱疹は自然に治りますか?
-
帯状疱疹の皮膚症状は自然に落ち着くこともありますが、痛みが長引いたり、帯状疱疹後神経痛が残ったりすることがあります。抗ウイルス薬は早い段階で開始するほど効果が期待しやすいため、自己判断で様子を見すぎず、帯状疱疹が疑われる場合は早めに受診することが大切です。
まとめ|上野・御徒町で帯状疱疹が疑われる方へ
帯状疱疹は、体の片側にピリピリした痛みや赤い発疹・水ぶくれが出る病気です。神経痛が長引くことがあるため、早めの診断と治療が大切です。
上野御徒町ファラド皮膚科では、帯状疱疹が疑われる方の診察、抗ウイルス薬の処方、痛みに対する治療を行っています。上野・御徒町・台東区周辺で以下のような症状がある方は、お早めにご相談ください。
- 片側だけのピリピリ・チクチクする痛み
- 赤い発疹・水ぶくれ
- 虫刺されのような赤み
- 顔・目・耳の周りの症状
参考文献
- 帯状疱疹診療ガイドライン策定委員会,浅田秀夫,今福信一,渡辺大輔,ほか.帯状疱疹診療ガイドライン2025.日本皮膚科学会雑誌.2025;135(3):527-556. ※PDFファイルが開きます。
- Centers for Disease Control and Prevention. Clinical Overview of Shingles (Herpes Zoster).
- American Academy of Dermatology Association. Shingles: Diagnosis and treatment.
- Chen N, Li Q, Yang J, Zhou M, Zhou D, He L. Antiviral treatment for preventing postherpetic neuralgia. Cochrane Database Syst Rev. 2014;2014(2):CD006866. PMID: 24500927.
- Lim DZJ, ElHabr C, Chen QY, et al. Herpes Zoster and Post-Herpetic Neuralgia-Diagnosis, Treatment, and Vaccination Strategies. Pathogens. 2024;13(7):596. PMID: 39057822.
記事制作監修
院長 上條 広章(かみじょう ひろあき)
資格
- 東京大学医学部卒業
- 日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医
- 医学博士(東京大学大学院医学系研究科)など
所属学会
- 日本皮膚科学会
- 日本美容皮膚科学会 など
※詳しくは医師紹介のページをご覧ください。


