2024.04.09 糸リフト
⽷リフトの「ひきつれ」について解説!原因や注意点を紹介
糸リフトは物理的に皮膚や脂肪を引き上げ、リフトアップを図る施術です。
糸リフトにも他の施術と同様にリスクがあり、皮膚を引き上げることによって肌の「ひきつれ」を起こす場合があります。
今回は、糸リフト施術後の過ごし方や、ひきつれについて詳しく解説します。
糸リフトの効果
糸リフトとは、体内で徐々に溶ける糸を使用して物理的にたるみを引き上げる治療法です。
糸が完全に溶けるまでの間は、少しずつ皮膚を刺激してコラーゲンが生成されるため、肌にハリやツヤが生まれます。
そのため、ほうれい線やマリオネットライン、フェイスラインが気になる方、肌質を改善したい方などに適しています。
一般的には顔面の両側で計4本の施術をはじめ、十分に引き上げたい方は計10本程度の糸を使用します。
患者さまの皮膚の状態やお悩みにあわせて、糸の種類や本数を選択します。
当院の詳しい糸リフトの施術は、「スレッドリフト(糸リフト)」のページもご覧ください。
糸リフトの「ひきつれ」が発生する原因
糸リフトを挿入した後に、皮膚が引っ張られているような感覚を覚えることがあります。
糸リフト施術後にひきつれが生じる原因として、主に以下の点があげられます。
皮膚が薄いため
一般的に、皮膚が厚い方と比較して皮膚が薄い方は糸リフトのひきつれが起こりやすいといわれています。
糸リフトの効果をより感じられるのは皮膚が厚すぎず、薄すぎず、適度に皮下脂肪がある方です。
糸リフトの施術が気になる方は、カウンセリングで医師に確認してもらうとよいでしょう。
神経の影響を受けるため
糸リフトを挿入した近くになんらかの神経が通っている場合、ひきつれを起こしやすくなると考えられます。
顔面には、三叉神経(さんさしんけい)と呼ばれる大きな神経があり、おでこから前頭部、頬、下顎から耳にかけて通っています。
神経の周辺に糸リフトが挿入されると、ひきつっている感覚を覚える可能性があります。
糸が吸収されるまでに時間がかかるため
糸リフトで使用する糸は、種類により異なりますが、1~2年ほどかけて体内に吸収されるタイプもあります。
糸リフト挿入後、少しずつなじんでいくため、挿入直後はひきつれ感を覚えやすい方もいます。
糸リフトを入れてすぐの場合は時間が経つと治る場合が多いため、少し様子を見るとよいでしょう。
糸を挿入する位置のため
糸リフトを挿入する深さや位置が適切でない場合も、糸リフトによるひきつれが生じやすいと考えられます。
糸リフトで引き上げる力が強すぎると無理に力が加わることになり、馴染むのに時間がかかります。
また挿入する位置によっても、より強いひきつれが起きることがあります。
糸リフトによるひきつれをより少なくし、理想的な仕上がりにするためには、患者さまの皮膚の状態を診たうえで、適切な深さや位置に挿入する技術が必要です。
当院では、患者さまの骨格・脂肪・皮膚の状態などを総合的に診察し、最適な施術を行っています。
ダウンタイムを短くしたい方や、しっかり引き上げたい方などご希望に沿えるように施術いたします。
糸リフトのひきつれはいつまで?
糸リフトによるひきつれは、通常1~2週間程度で消えます。
2週間以上経過してもひきつれが続く場合は一度クリニックへご相談ください。
時間が経過してもひきつれが治らない場合や、日常生活に支障が出るほど困っている方、強い違和感がある方などの場合、糸の調節を行うことがあります。
糸の位置をずらすことで、ひきつれを改善させることができます。
詳しい施術方法は、担当医に確認しましょう。
糸リフト施術後の注意点
糸リフトの施術後は、主に以下の点に気をつけて過ごしましょう。
治療直後
治療中は麻酔を使用しますが、時間が経って麻酔が切れると、肌に痛みを感じる場合があります。
また治療直後は術前よりも顔が動かしにくく、糸に引っ張られているような感覚を覚えて顔を動かしにくく感じることもあります。
術後2〜3日
施術から3日ほど経過するまでは、特に内出血や腫れが出やすい時期です。
またしっかりとたるみを引き上げている場合は、より強いひきつれを感じやすい時期です。
糸が挿入されている部位に違和感や痛みを感じることがあるかもしれませんが、痛み止めなどを服用し、表情を大きく動かさないように気をつけて過ごしましょう。
術後1~2週間
引き続き、激しい運動や過度の飲酒、長時間のサウナや長風呂は避けてください。
またこの時期までは大きな口を開けることも控えましょう。
歯科治療も術後1ヵ月経ってから受けるようにしてください。
~術後1ヶ月
治療から2週間~1ヵ月ほどで、コラーゲンが生成され始めると考えられます。
治療直後と比較して、肌にハリやツヤが出てくるでしょう。
糸リフトによる副作用・リスク
糸リフトの施術による経過や効果には個人差があります。
気になる症状がみられた場合には、すみやかに医師へ相談しましょう。
皮膚のひきつれ感のほかに現れる症状として、主に以下のようなものがあげられます。
内出血や腫れ
糸を挿入するときに肌の奥にある毛細血管を傷つけたり、皮膚を少し傷つけることによって生じます。
通常は約2~3日で落ち着きますが、1週間程度かかるときもあります。
えくぼ状の強い凹み
糸の種類によっては糸の挿入部がえくぼ状に強く凹むことがありますが、 通常は1週間程度で消えます。
口が開きづらい
頬が突っ張って口が開きにくいと感じることがありますが、 2週間程度でなじみます。
皮膚の凸凹
糸リフト挿入後、糸が体内になじんでいくまでは、皮膚に凸凹が生じる可能性があります。
時間をかけてコラーゲンが生成されることにより、肌にハリやツヤが生まれ、2週間から1カ月程度で症状が落ち着きます。
以下に該当する方は、糸リフトの施術を受けられない可能性があります。必ず事前にご相談ください。
- 妊娠中、授乳中の方
- ケロイド体質の方
- 治療部位に傷がある方
- 血液をサラサラにする薬を服用中の方
- 抗菌薬にアレルギー歴がある方
当院の症例
症例1 【30歳代女性】ほうれい線の改善(糸リフト+ヒアルロン酸注入実施)
ほうれい線とフェイスラインを改善させるために、片側テスリフトソフト2本とアンカーリフト1本、ヒアルロン酸注入を左右合計1cc行いました。
フェイスラインがすっきりし、ほうれい線も浅くなっています。
術前と1ヶ月後のお写真です。
【費用】
テスリフトソフト | 4本 220,000円(税込) |
---|---|
アンカーリフト | 1本 44,000円(税込) |
ヒアルロン酸注射(レスチレンリフトリド) | 1cc 66,000 円(税込)(本施術では、総額354,000円(税込)) |
【副作用・リスク】
腫れ、内出血など
症例2 【40歳代女性】口横のたるみの改善(糸リフト実施)
腫れや内出血などのダウンタイムを少なめにたるみ治療を希望されました。
本数を控えめに、片側テスリフトソフト2本とアンカーリフト1本を行いました。
フェイスラインがすっきりし、口横のたるみも改善しています。
ダウンタイムも短く満足いただけました。
施術前と1ヶ月後のお写真です。
【費用】
テスリフトソフト | 4本 200,000円(税込) |
---|---|
アンカーリフト | 1本 44,000円(税込)(本施術では、総額288,000円(税込)) |
【副作用・リスク】
腫れ、内出血など
症例3 【40歳代女性】ほうれい線の改善(糸リフト+ヒアルロン酸注入実施)
ほうれい線とフェイスラインを改善させるために、片側テスリフトソフト2本とアンカーリフト1本、ヒアルロン酸注入1ccを行いました。
フェイスラインがすっきりし、ほうれい線も浅くなっています。
施術前と1ヶ月後のお写真です。
【費用】
テスリフトソフト | 4本 200,000円(税込) |
---|---|
アンカーリフト | 1本 44,000円(税込) |
ヒアルロン酸注射(レスチレンリフトリド) | 1cc 66,000 円(税込)(本施術では、総額354,000円(税込)) |
【副作用・リスク】
腫れ、内出血など
症例4 【60歳代女性】口横のたるみの改善(糸リフト実施)
短いダウンタイムがご希望でしたので、ほうれい線とフェイスラインに対して片側テスリフトソフト2本とアンカーリフト1本を行いました。
フェイスラインがすっきりし、口横のたるみも改善しています。
【費用】
テスリフトソフト | 1本 55,000円(税込) |
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アンカーリフト | 1本 44,000円(税込)(本施術では、総額308,000円(税込)) |
【副作用・リスク】
腫れ、内出血など
料金
施術の料金は、自由診療(自費)となります。
糸リフト(スレッドリフト)
テスリフトソフト | 1本 55,000円 4本 200,000円 |
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アンカースレッド | 1本 44,000円 |
糸リフトに関心のある方は、上野御徒町ファラド皮膚科へ
当院では、体内で溶ける糸を使用して糸リフトの施術を行っています。
気になるほうれい線やたるみなどがある方は、骨格・脂肪・皮膚の状態などを総合的に診察し、適切な施術を提案しておりますので、当院へ気軽にご相談ください。
<テスリフトソフトについて>
- 医薬品医療機器等法上の承認:国内未承認
- 入手経路:Eye-Lens Pte Ltd.社より個人輸入しています。
- 国内の承認医薬品等の有無:他に同程度の性能を有する国内承認医療機器はありません。
- 諸外国における安全性等に関する情報:韓国MFDS認証を取得しています。
<アンカースレッド(LFL Anchor)について>
- 医薬品医療機器等法上の承認:国内未承認
- 入手経路:リードメディカルサイエンス社より個人輸入しています。
- 国内の承認医薬品等の有無:他に同程度の性能を有する国内承認医療機器はありません。
- 諸外国における安全性等に関する情報:欧州CEマーク・韓国MFDS認証を取得しています。