赤ら顔(酒さ)

2023.12.06 赤ら顔(酒さ)

【酒さ(赤ら顔)の治療法とは】症状・段階別に治し方を解説!

【酒さ(赤ら顔)の治療法とは】症状・段階別に治し方を解説!

酒さは、なんらかの原因で肌が赤くなっている状態のことをいいます。

今回は、酒さの症状やそれぞれの治療法、当院での治療法などをご紹介します。

 

酒さとは

酒さとは、なんらかの原因によって顔に赤みが生じている状態のことです。

ニキビのようにポツポツがみられ、頬や鼻などに赤みが集中します。

ニキビと似ていますが、治療法が異なり、ニキビと同時に症状があらわれている場合もあります。酒さは、主に以下の3タイプにわけられます。

 

紅斑・血管拡張型(第I度 紅斑性酒さ)

顔の赤みや皮脂の過剰分泌により肌にテカリがみられ、毛細血管が目立ち始めます。

 

丘疹・膿疱型(第II度 酒さ性痤瘡)

顔に赤いポツポツが生じ、膿をもつこともあります。

ニキビと異なる点は、毛穴以外の広い範囲で症状がみられることです。

面皰はみられません。

 

腫瘤型(第III度 鼻瘤)

真皮内の線維化によって腫瘤が形成されます。

皮膚が厚くなり、鼻が凸凹な状態になります。

特に男性に多いです。

 

その他の症状として、肌のほてりやヒリヒリ感、むくみなどが生じることもあります。

また眼型もあり、異物感や乾燥、結膜炎や眼瞼炎が生じる場合もあります。

 

酒さを悪化させる要因

酒さの原因や悪化する要因については明確にわかっていませんが、次のような原因が重なって発症すると考えられます。

 

外的要因(寒暖差、飲酒、入浴、香辛料など)

血管の開閉によって症状が悪化するといわれ、暖房が効いた部屋から外に出た場合や運動後、入浴後など血行がよくなる行動のあとに悪化するといわれています。

また唐辛子のカプサイシンに含まれる作用により、血行がよくなります。

 

内的要因(妊娠、ホルモンバランス、ストレス、ニキビダニなど)

妊娠やホルモンバランスの乱れによって、酒さや赤ら顔が生じると考えられています。

またニキビダニという肌の常在菌が関わっているといわれています。

ニキビダニがTLR2と呼ばれる自然免疫の受容体を活性化させ、皮膚の炎症反応を起こすことが指摘されています。

 

過度なストレスも悪化要因のひとつです。

その他、ステロイド外用薬を長期にわたって塗布した場合、「酒さ様皮膚炎」が生じる場合もあります。

 

酒さの治し方

酒さには根本的な治療がなく、酒さを悪化させている要因を取り除くことが重要です。

酒さの症状の段階によって、それぞれ対処が異なります。

軽度の場合、以下のような治療で改善できる可能性があります。

 

生活習慣の改善

酒さは、酒さが悪化する要因を避けることが大切です。

急な寒暖差、過度なストレス、香辛料やアルコールの摂取、激しい運動などはできる限り控えましょう。

 

スキンケア

酒さの症状を改善するためには、低刺激の化粧品やスキンケアアイテムを使用することが重要です。

紫外線を避けるため、日焼け止めは忘れずに塗るようにしましょう。

SPF30程度で紫外線吸収剤が含まれていない日焼け止めを、一日の中で何度も塗り直すことをおすすめします。

 

メトロニダゾール、過酸化ベンゾイル、イベルメクチンクリームの外用薬やアゼライン酸などで改善がみられることがあります。

膿疱や眼のまわりに酒さが生じているなど症状が進行している場合には、テトラサイクリン、ドキシサイクリンなどの抗菌内服薬を使用することがあります。

 

また鼻に凸凹が生じる鼻瘤の場合などは、レーザー治療が必要となるケースもあります。

 

酒さの治療

顔の赤みには、ポテンツァやVビームを推奨しています。

 

ポテンツァ

ポテンツァはマイクロニードル治療と呼ばれています。

目には見えないほどの小さな針を肌に刺し、皮膚の自然治癒力によって皮膚が受けたダメージを修復する過程でコラーゲンやエラスチンが生成され、肌トラブルを改善します。

 

毛穴の開きや肌の赤み、ニキビ跡、肌のたるみ、ハリ改善など幅広いお悩みに対応し、それぞれに応じたチップを搭載しています。

また、ドラッグデリバリーシステムによって肌に開けた穴から均一に薬剤を届けられることが特徴です。

 

ダーマペンも肌に微細な針を刺しますが、ポテンツァは針先から高周波を照射することなどから、ダーマペンの進化版といわれています。

4週間に1回の間隔で、5回程度の施術を推奨しています。

 

ポテンツァについては「ポテンツァ(POTENZA)の特徴・効果|仕組みやどんな症状に効果があるかを徹底解説」も参照ください。

 

Vビーム

Vビームは色素レーザーの一種で、ヘモグロビンに反応して過剰に増加した血管を破壊し、肌の赤みを改善に導く治療です。

乳児血管腫・単純性血管腫・毛細血管拡張症は保険適用で治療を受けられます。

 

適用になるかどうかは、医師の診察によって判断されます。

Vビームは595nmという波長をもち、肌の奥までレーザーが届く仕組みになっています。

肌の表面にできるだけダメージを与えず、真皮層や血管、また血管の周辺にも熱が加わることによってコラーゲンが生成され、小じわや肌のハリ、毛穴の引き締めなどにも効果が期待できます。

 

保険適用の場合、3ヵ月の期間をあけて治療可能です。

保険適用外の小じわや肌のハリなどの治療には、1ヵ月の期間をあけて治療ができます。

 

Vビームについては「【赤ら顔の改善に】Vビームで治療できる?|効果や気を付けるポイントについて解説」も参照ください。

 

外用薬

ロゼックスゲルイベルメクチンアゼライン酸

メトロニダゾール(ロゼックスゲル)かイベルメクチンを使用することが多いです。

ロゼックスゲルは2022年より保険適用となりました。

また顕微鏡でニキビダニが生息しているかどうかの検査を行い、ニキビダニがいた場合にはイベルメクチンを使用します。

 

イベルメクチンは夜1回、肌の気になるところに塗る外用薬です。

アゼライン酸も殺菌効果、抗炎症効果、抗酸化作用があり、酒さ治療で使用することがあります。

 

内服薬

飲み薬には、主に抗生剤とイソトレチノインがあります。

ビブラマイシン(ドキシサイクリン)などの抗生剤は、肌にポツポツ生じている炎症を抑えるための薬です。

外用薬や抗生剤で効果がみられない場合、イソトレチノインを処方することがあります。

 

イソトレチノインは重症ニキビに効果的とされ、海外では保険適用となり、ガイドラインでも広く推奨されています。

ロアキュタン、アキュテインなどの商品名で販売され、日本では自由診療となっています。

妊娠中は服用できないなど、いくつかの注意点があります。

 

副作用とリスク

治療の効果や経過には個人差があります。

 

ポテンツァ

  • 施術後は、肌の熱感や腫れ、赤みなどを生じることがあります。
  • 施術後は肌が敏感になっています。紫外線が対策を十分に行ってください。
  • 施術部位は数日後にかさぶたになり、自然に剥がれ落ちます。無理に剥がすと色素沈着になるリスクが高まるため、剥がさないようにしましょう。

 

Vビーム

  • 強めに照射した場合、内出血や腫れ、むくみ、色素沈着などが生じることがあります。
  • 内出血は約2週間、むくみは約1週間続くことがあります。
  • 肌の赤み改善の場合、当日は肌の赤みが生じることがあります。
  • 照射時は輪ゴムでパチンと弾かれたような痛みを感じる場合があります。照射前に冷却剤を吹きつけるシステムを搭載しているため、痛みが軽減されます。

以下に該当する方は、各施術を受けられない可能性があります。

必ず事前にご相談ください。

禁忌

  • 妊娠中、授乳中の方
  • ケロイド体質の方
  • 金の糸が入っている方
  • 自己免疫疾患がある方
  • 極端に日焼けをしている方
  • 抗凝固剤を使用中の方
  • 金属アレルギーがある方
  • ペースメーカーを使用中の方
  • 光線過敏症の方
  • 皮膚に炎症、疾患がある部位

 

メトロニダゾール(ロゼックスゲル)

吐き気、食欲不振、発疹、胃部不快感 など

 

イベルメクチン

下痢、腹痛、発疹、かゆみ、黄疸、肝機能障害 など

 

アゼライン酸(AZAクリアなど)

皮膚のヒリヒリ感、肌の赤み、かゆみ、乾燥 など

 

ビブラマイシン(ドキシサイクリン)

高熱、発疹、食欲不振、倦怠感 など

 

イソトレチノイン

胎児奇形、早産、流産、死産、皮膚や粘膜の乾燥、発疹、うつ病、自殺衝動、肝機能低下、膵炎、頭痛、めまい など

※胎児奇形など重大な副作用があるため、妊娠中の方へは処方できません。内服終了後1ヶ月は避妊をお願い致します。

イソトレチノインの詳しい作用や副作用などは、こちらをご覧ください。

 

料金

以下には、公的医療保険が適用されない自由診療が含まれます。

 

Vビーム(赤ら顔・血管腫・ニキビ赤み)

※当院ではすべてDr施術となります

 

保険診療の場合

約6,500円~32,000円(照射面積で変わります)

 

自費診療の場合

全顔 32,780円
両頬 21,780円
10,780円
鼻と顎 16,280円

 

ポテンツァ(マイクロニードル高周波治療)

 

赤ら顔・毛穴の開き・肌質改善治療

全顔 1回 55,000円
両頬+鼻or両頬+こめかみ 1回 44,000円
1回 55,000円
全顔+首 1回 88,000円

 

酒さ治療

AZAクリア(アゼライン酸) 1,980円
イベルメクチンクリーム(30g) 4,400円
イソトレチノイン(イソトロイン、20mg/日)30日分 16,500円
ビブラマイシン(ドキシサイクリン)  保険適用の場合、約200円

※表面麻酔代込み
※料金はすべて税込み

 

顔の赤みを改善したい方へ

酒さや赤ら顔は診断と治療が難しく、皮膚科の中でも難しい病気のひとつです。

当院では院長が東大病院皮膚科勤務時に、他院から紹介された治療の難しい酒さや赤ら顔の患者さまを多数治療し、当院においてもその経験を活かし、酒さや赤ら顔の治療に力を入れています。

患者さまの症状に応じて、適切な治療法をご提案しています。

 

酒さや赤ら顔でお悩みの方は、上野御徒町ファラド皮膚科へ

酒さや赤ら顔は、酒さを悪化させる要因を取り除くことが大切です。

初期の場合、生活習慣の改善や毎日のスキンケアで改善できる可能性がありますが、進行した場合は抗菌内服薬や皮膚科での施術によって改善に近づけます。

気になる症状がある方は、当院へお気軽にご相談ください。

 

【上野御徒町ファラド皮膚科院長|上條 広章 監修】

 

 

<ポテンツァについて>

  • 医薬品医療機器等法上の承認:未承認
  • 入手経路:当院では医師の判断の下、輸入代行業者から入手
  • 国内の承認医薬品等の有無:同じ性能をもつ承認医療機器は存在していません。
  • 諸外国における安全性などに係る情報:諸外国において、治療に伴う重大な副作用の報告はありません。

 

<イソトレチノインについて>

  • 医薬品医療機器等法上の承認:未承認
  • 入手経路:当院では医師の判断の下、株式会社ドクターズファーマシーから入手しています。
  • 国内の承認医薬品等の有無:同じ性能をもつ承認医療機器は存在していません。
  • 諸外国における安全性などに係る情報:重大な副作用として、胎児奇形、流産、鬱などの精神疾患などが報告されています。

イソトレチノインの個人輸入についての厚生労働省の注意喚起はこちらのページをご確認ください。

 

<イベルメクチンについて>

  • 医薬品医療機器等法上の承認:未承認
  • 入手経路等:当院では医師の判断の下、株式会社ドクターズファーマシーから入手しています。
  • 国内の承認医薬品の有無:酒さの治療薬としてメトロニダゾール(ロゼックスゲル)が国内承認されています。
  • 諸外国における安全性などに係る情報:米国のFDA(食品医薬品局)など諸外国で承認されています。

個人輸入された医薬品等の使用リスクに関する情報はこちらのページをご確認ください。

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