赤ら顔(酒さ)

2022.12.12 赤ら顔(酒さ)

酒さの実際のところ|体質も関係ある?原因や治療法を解説

「酒さ(しゅさ)」とはその名のとおり、お酒を飲んでいるかのように頬が赤く見える症状が特徴の皮膚疾患です。

頬や額など外からよく見える顔の場所に症状が現れるため、悩んでいる人も少なくありません。

今回は「酒さはどうしてなるの?」「酒さになりやすい体質などある?」など気になる疑問を解説します。

 

酒さとは?

酒さとは、顔面に赤みやほてり、小さなぷつぷつが長い間かつ繰り返し見られる慢性炎症性疾患です。

特に鼻や額、ほほなどに赤みが目立つことが多く、かゆみを伴うこともあります。

 

症状が進行すると、毛穴の周りで炎症が起こりニキビに似た発疹が現れ、数週間ひきません。

鼻では放置するとニキビのような発疹が悪化して、鼻瘤(だんご鼻)を形成することもあります。

酒さは特に30代以降の方に発症しやすい傾向があります。

 

酒さの症状

酒さの主な症状は以下です。

  • ほてりがあり、一時的に顔面が赤くなる
  • 持続的に顔の赤みが見られる
  • 丘疹きゅうしん(小さな盛り上がり)や膿疱のうほう(膿が溜まったもの)が見られる
  • 毛細血管の拡張

また上記の症状に加え、以下のような症状が見られることもあります。

  • 刺すような痛み
  • むくみ
  • 顔以外に酒さの症状が見られる
  • 乾燥
  • 皮膚のしこり
  • 眼瞼炎、結膜炎などの目の症状

 

酒さの原因は体質にある?

酒さのきっかけにはさまざまな原因があると考えられています。

生まれつきの体質といった遺伝的な要因、血管が広がる運動の異常、ストレスなどの情緒的な要因、内分泌因子や胃腸障害、ビタミン欠乏、皮膚表面の毛包虫(ニキビダニ)感染などによって発症すると言われています。

 

さらに、寒暖差などの気候の変化、紫外線の影響、飲酒や香辛料摂取の刺激などが誘因・悪化の原因となることも多くあります。

自然免疫という免疫の一つが酒さの血管を広げたり、炎症を起こしてブツブツができることもわかってきています。

 

代表的な酒さの治療方法は?

酒さは医療機関で治療することができます。

治療をはじめる前に、酒さと似た症状の他の病気を見分けることが重要です。

 

特にニキビは酒さと一緒にみられることもありますので、酒さとニキビを見分けることが重要です。

酒さの治療と並行して、日々の生活の中で酒さの増悪因子を取り除く生活スタイルの見直しを心がけ、上手にコントロールすることも大切です。

 

薬物治療

内服薬では、ドキシサイクリン、塩酸ミノサイクリンやロキシスロマイシンなどの抗炎症作用がある抗菌薬を選択します。

外用薬では、イベルメクチン、アゼライン酸、メトロニダゾールなどを処方します。

メトロニダゾール軟膏はロゼックスゲルという名前で保険適用となりました。

 

他の外用薬もいずれも海外ではよく治療に使われているお薬ですが、現時点では保険適用外となります。

体質改善として桂枝茯苓丸や加味逍遥散などの漢方薬を処方することもあります。

 

生活指導

前述したとおり、酒さは寒暖差などの気温の変化や紫外線の影響などの外的な刺激、飲酒や香辛料などの刺激物の摂取は、酒さの症状を悪化させる要因です。

日々の生活の中で、これらの刺激を回避させることも重要です。

 

具体的には、日焼け止めクリームや日傘の使用、乾燥を防ぐため保湿の徹底を促しています。

また、長時間の入浴、刺激物やアルコールの摂取、喫煙など症状を悪化させる要因を取り除いていくよう指導を行っています。

 

レーザー治療

薬だけでの改善が難しい場合や、より高い効果を希望される場合には、血管の開きや赤みに有効であると言われている光治療や、一部のレーザーを用いた治療も可能です。

 

当院の酒さ治療

問診や視診で酒さが疑われる場合は「冬になって暖房器具を使用するとほてりが気にならないか」「刺激物を食べると悪化しないか」など、日々の生活の中で悪化する要因がないかを具体的に確認するところからはじめます。

お話を丁寧に伺った上で、患者さまと相談しながらさまざまな治療法の中から最適な治療法を提案します。

 

当院では、薬物での治療だけでなく、悪化要因をなるべく避けながら生活するための生活指導にも力を入れています。治療は、薬物療法に加え、以下のレーザー治療にも対応しています。

 

Vビーム

Vビームは、皮膚の赤みを伴う症状に対して幅広く有効性が認められた色素レーザー治療装置です。

肌へダメージを与えることなく、深くまでレーザーを届けることができ、毛細血管拡張や血管腫、赤ら顔などの肌の赤み治療に最適なレーザーです。

痛みは輪ゴムで弾かれる程度で強い痛みはありません。

 

ポテンツァ

ポテンツァはダーマペンの進化版で、マイクロニードルを肌に刺し、皮膚に極小の穴を開けて、針先から高周波(RF)を照射します。

ポテンツァ独自の技術により薬剤を効果的に皮下に届けることができます。

ポテンツァは酒さの原因となる赤みの血管が作られるのを抑える効果があります。

Vビームと一緒に使うことでより高い効果を実感できます。

 

副作用・リスク

 

Vビーム

  • 施術後、肌の赤みや痛み、腫れ、炎症後色素沈着などを生じることがあります。
  • 内出血が出る場合がありますが、1~2週間程度で消退します。
  • まれに色素沈着が起こることがあります。

 

ポテンツァ

  • 日焼けしたときのようなヒリヒリした痛みを感じる場合があります。
  • 肌の赤みや腫れ、熱感、かさぶたなどが生じることがあります。
  • 針を刺した針穴がかさぶたになりますが、徐々に剥がれ落ちます。
  • まれに色素沈着が起こることがあります。

 

料金表

 

Vビーム

全顔 32,780円
両頬 21,780円
10,780円

 

ポテンツァ

全顔 1回 55,000円
両頬+鼻orこめかみ 1回 44,000円

 

酒さの治療はファラド皮膚科へ

酒さは、顔などの目立つ部分に症状が現れるため、悩んでいる方の少なくない疾患です。

当院では酒さの悪化要因などを探りながら、お一人おひとりに合った治療法を提案します。

気になる症状がある方はまずはお気軽にご相談ください。

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