ニキビ

2022.12.19 ニキビ

ダーマペンの気になるダウンタイム|気を付けるポイントをご紹介

ダーマペンはニキビ跡や毛穴の開きなどを改善する治療です。

ダーマペンの施術において、ダーマペンに期待できる効果やダウンタイム中にみられる症状などをご説明します。

 

ダーマペン治療とは

ダーマペンとは、一時的に肌に目には見えないほどの微細な穴を開け、肌の自然治癒力によって肌の再生を促す治療法です。

肌を修復するために線維芽細胞が活性化され、コラーゲンやエラスチンの生成が促進されます。

肌のハリや弾力が高まるほか、毛穴の開きやニキビ跡、肌のたるみや小じわなどに効果が期待できます。

 

ダーマペン4は先端に16本の極細針が装着され、1秒間に最大1920個の微細な穴を開けることが可能です。

0.25mm~3.0mmまで、0.1mm単位で肌に刺す針の深さを自由に設定できます。

 

ダーマペンは1回の施術でも効果を実感いただける場合もありますが、複数回の治療を重ねることでより効果が得られやすくなると考えられ、3~4週間間隔で4~6回程度の治療を推奨しています。

 

また成長因子などを含む薬剤を導入することで、より高い効果が見込まれます。

当院では、お悩みの症状に合わせた針の深さで施術しております。

 

ダーマペンの効果

ダーマペン治療で見込まれる効果として、主に以下のようなことが考えられます。

 

毛穴の開き

肌のターンオーバーを促進することで、毛穴の開きが改善するとされています。

ダーマペンはターンオーバーを正常に近づけ、角栓など肌の汚れをスムーズに排出させる効果が期待できます。

また、皮脂が溜まりにくくなるため、皮脂による毛穴の開きを抑え、毛穴汚れができにくくなると考えられます。

 

ニキビ跡、色素沈着

ニキビの炎症で肌の内側の組織まで壊れて、ニキビ跡ができてしまいます。

ダーマペンは、真皮層のダメージを回復することが可能です。

クレーターや色素沈着によるニキビ跡も、真皮層まで針を刺すことでコラーゲンやエラスチンの生成を促し、改善に導きます。

 

肌の小じわやハリ

皮膚にできた傷は、皮膚内部の線維芽細胞によって修復されます。

ダーマペン治療は線維芽細胞を活性化させ、真皮層にあるコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸の生成を促し、肌のハリや弾力を高めて滑らかな肌に導きます。

また、肌のターンオーバーを正常に近づけるため、小じわやたるみの改善が期待できます。

 

肌のくすみ

肌のくすみは、皮膚の表面にある角層が厚くなることが原因のひとつとされ、ターンオーバーの低下や古い角層細胞が残ったままになると、肌のくすみにつながると考えられています。

 

ダーマペン治療によりターンオーバーが活性化され、過剰に生成されたメラニンなど、肌に不要なものが自然に剥がれ落ちます。

新しい細胞が生まれることで肌のくすみの改善に効果が期待でき、透明感のある肌へ導きます。

 

毛穴のタイプやニキビの凹み跡も効果が高いタイプがありますので、診察の上ダーマペンが適切か判断しております。

 

ダウンタイムってあるの?どんな症状?

ダーマペンの施術後にみられる主な症状として、以下のようなものがあげられます。

症状が強い場合や症状が長引く場合は、必ず医師へ相談しましょう。

 

赤み、発疹、腫れ

一時的に赤みや発疹、腫れがみられることがあります。

特に赤みは施術直後に発生しやすく、肌の深くまで針を刺すほど肌への刺激となり、赤みが長引くといわれています。

赤みや発疹、腫れなどの症状は、通常は数日後に治まります。

 

かゆみ

自然治癒の過程で、かゆみが発生することがあります。

擦り傷が治る時にかゆみを感じることがあるのと同様です。

 

かゆみが強くなると、肌にヒリヒリとした痛みを感じる場合もあります。

長時間の入浴や飲酒、サウナなどで身体が温められるとかゆみが悪化する可能性があります。

強いかゆみがある場合は、十分な保湿や冷却などの対処をしましょう。

 

皮むけ

自然治癒の過程で、皮むけが発生することがあります。

皮むけの程度により異なりますが、通常は1週間程度で治まります。

皮むけが生じた場合、紫外線対策と保湿を十分に行って外部からの刺激をできるだけ抑えるようにしましょう。

 

内出血

皮膚の深いところに針を刺した場合、周囲の毛細血管が傷つき、内出血が生じやすいといわれています。

内出血は一時的な症状のため、いじったりせず安静に過ごしましょう。

 

ダーマペン施術後のダウンタイム期間の目安と経過

ダーマペンは患者さまのご希望や症状に応じて、0.25~3.0mmまで肌に刺す針の深さを調節できます。

針の深さによって、以下のようにダウンタイムの期間が異なります。

 

0.25mm~0.5mm

角質層や表皮にアプローチすることでニキビの改善や美白に効果が期待できます。

0.25mmは肌への刺激を抑えながらダーマペンを試してみたい方、0.5mmはダーマペンの効果を実感したい方に適しています。

平均的なダウンタイムの期間は、2~3日程度です。

 

1.0mm~1.5mm

針の深さが1.0mmの場合、表皮の最も下部にある基底層に達する場所もあります。

針が基底層に達すると肌へのダメージがより強くなります。

 

1.5mmに達すると、ほとんどの場所で基底層にアプローチでき、ニキビ跡や肌のたるみ、毛穴の開きなどに効果が期待できます。

平均的なダウンタイムの期間は、4~5日程度です。

 

2.0mm~

針の深さが2.0mm以上になると、ほとんどの場所で真皮にアプローチできます。

特にクレーター状のニキビ跡や傷跡などに効果が期待できます。

平均的なダウンタイムの期間は、6~7日程度です。

 

ダウンタイム中の過ごし方

ダーマペン治療のダウンタイム中は、期間によって過ごし方が異なります。

 

施術当日

ダーマペン治療後は肌が非常にデリケートな状態で、肌の赤みやヒリヒリ感を覚える方が多くなります。

施術当日は洗顔やメイク、飲酒や激しい運動も控えてください。

また肌が乾燥しやすくなっているため、処方された保湿剤などを塗って乾燥から肌を守りましょう。

 

翌日~1週間

施術の翌日からは、少しずつ肌が回復してきます。

数日間は肌の赤みやかゆみ、皮むけなどが起きることがありますが、通常は徐々に治まります。

 

症状が強い場合はメイクを控えるようにし、紫外線対策を十分に行いましょう。

激しい運動や飲酒、長時間の入浴やサウナは、肌の赤みや腫れを長引かせる可能性があります。

症状が落ち着くまでは控えましょう。

 

1週間後~

肌のダメージが落ち着いてくる頃です。

次回の施術に備え、引き続き紫外線対策や保湿を続けましょう。

 

ダーマペン治療の禁忌事項

以下に該当する方は、施術をお控えください。

  • 妊娠中の方、授乳中の方
  • ケロイド体質の方
  • 金属アレルギーがある方
  • 重度の膠原病や糖尿病の方
  • イボや脂漏性皮膚炎がある方(さけて施行することも可能です)

※ダーマペンについて

  • 当院で使用しているダーマペン4は、国内では医薬品医療機器等法上、未承認医療機器です。
  • 当院では医師の判断の下、個人輸入正規ルートで購入しています。医学的知見のない個人輸入は推奨していません。
  • 国内の承認医薬品等の有無について、他に同程度の性能を有する国内承認医療機器はありません。
  • 個人輸入における厚生労働省からの案内は、以下のリンクからご覧ください。

個人輸入において注意すべき医薬品等について

 

施術料金

当院の施術料金は、以下の通りです。

 

ダーマペン (毛穴の開き、小じわ、ニキビあと、肌のハリ)

顔全体 麻酔代、顔全体成長因子入りマスクパック付き BENEV 27,280円
サイトプロMD 32,780円

 

ヴェルベットスキン (ダーマペン4 マッサージピール)

顔全体 麻酔代、顔全体成長因子入りマスクパック付き 32,780円

 

ニキビ跡や毛穴の開きなどでお悩みの方は、ファラド皮膚科へ

ダーマペンは肌に微細な穴を開けて肌の再生を促すことにより、ニキビ跡や毛穴の開き、肌のたるみなどの改善に効果が期待できます。

患者さまのご希望や肌の状態に応じて、0.25mm~3.0mmまで0.1mm単位で針の深さが調節可能です。

針の深さは深ければ効果が高いわけではなく、症状にあった適切な深さで行うことが大切です。

 

また肌に刺す針の深さが深いほど、肌へのダメージが強く、ダウンタイムも長くなると考えられます。

当院では施術前に麻酔クリームを塗布し、痛みを軽減する工夫をしております。

 

またダーマペンで開けた微細な穴に成長因子を含んだ薬剤を導入することにより、さらに効果的に治療を進めることが可能と考えられます。

 

気になる症状がある方は、当院へお気軽にご相談ください。

この記事を書いた人

上條 広章

上野御徒町ファラド皮膚科 院長

上條 広章(かみじょう ひろあき)

  • 資格
    • 医学博士(東京大学大学院医学系研究科)
    • 日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医
    • 日本美容外科学会(JSAS)認定 美容外科専門医
    • 日本レーザー医学会専門医
  • 所属学会
    • 日本皮膚科学会
    • 日本美容外科学会(JSAS)
    • 日本美容皮膚科学会
    • 日本レーザー医学会
  • 受賞歴
    • 第7回日本皮膚悪性腫瘍学会賞(石原・池田賞)
    • 第20回マルホ研究賞
    • Poster Prize, 47th Annual Meeting of European Society for Dermatological Research

略歴

2012年 東京大学医学部医学科 卒業
2014年 藤枝市立総合病院 初期研修 修了
2014年 東京警察病院 皮膚科
2016年 東京大学医学部附属病院 皮膚科
2019年 東京大学医学部附属病院 皮膚科 助教
アトピー性皮膚炎専門外来、皮膚悪性腫瘍専門外来、レーザー専門外来担当
2021年 都内大手美容外科 入職
2022年 都内大手美容外科 本院 部長
美容皮膚科治療監修を担当
2022年 上野御徒町ファラド皮膚科 開院

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