粉瘤

2023.08.28 粉瘤

粉瘤ができやすい人ってどんな人?|粉瘤の特徴や予防法を解説

粉瘤ができやすい人ってどんな人?|粉瘤の特徴や予防法を解説

「最近、小さなしこりができた」「赤みや腫れを伴うしこりを取りたい」というお悩みはありませんか。

粉瘤は中央部に黒点があり、時間をかけてゆっくり大きくなることがあります。

今回は、粉瘤の特徴や原因、予防法や当院の治療法などをご説明します。

 

粉瘤とは

粉瘤は良性腫瘍の一種で、アテローム、表皮嚢腫とも呼ばれています。

粉瘤は脂肪の塊といわれることもありますが、中にあるものは脂肪ではありません。

 

皮膚の内側に「嚢胞(のうほう)」と呼ばれる袋状の組織ができ、その中に本来剥がれ落ちるはずの垢や皮脂などの老廃物が溜まってしまうことで盛り上がりが生じます。

身体のどこにでも生じますが、特に顔や耳の後ろ、首、背中などにできやすい傾向があります。

また外毛根鞘性嚢腫や多発性毛包嚢腫も粉瘤の一種で、外毛根鞘性嚢腫は頭部にできやすいタイプ、多発性毛包嚢腫は単発のこともありますが、首、腕、わきの下などに20~30個ほど多発することもあります。

 

粉瘤の特徴として、主に以下の点があげられます

 

外観

粉瘤は、中央部に黒点があることが多く、表面は正常な皮膚色~淡青色で触れると硬いことが多いです。

大きさは直径1~2cm大、大きいものは10cm以上にもなります。

時間の経過とともに老廃物が蓄積していくため、粉瘤が大きくなっていくことがあります。

 

臭い

粉瘤を強く圧迫すると、ドロドロとした粥状の白い物質が出てきます。

中に溜まったものは垢や皮脂などの老廃物です。

 

炎症

粉瘤は、赤みや腫れなどの炎症を伴う場合があります。

強い炎症がある場合には、手術で取り除くことが難しいことがありますので、炎症が収まったところで手術するようおすすめしています。

 

粉瘤については次のコラム「粉瘤かと思ったらチェック|粉瘤とニキビ、脂肪腫、おできなど他の病気との違いを解説」もご参照ください。

 

粉瘤ができる原因やできやすい人の特徴

粉瘤の原因は、はっきりとはわかっていませんが、皮膚への刺激によって表皮の一部が肌の奥にある真皮に入ることで生じるといわれています。

また、手の平や足の裏などにできる粉瘤は、イボを作るウイルスにより生じることもあります。

 

粉瘤の中には皮脂や垢が溜まっていますが、不衛生にしているとできるというわけではありません。

皮膚のターンオーバーによって本来は剥がれ落ちるはずの皮脂や垢が溜まってしまうため、ホルモンバランスが乱れている方や汗をかきやすい方などにできやすい傾向があります。

 

代表的な粉瘤の治療法

粉瘤は、通常であれば痛みはありませんが、炎症を伴う場合や感染性の場合には赤みや腫れなどを生じることがあります。

また、再発を繰り返しやすいため、自然治癒することはありません。

自己判断で粉瘤を潰すと細菌感染や炎症を引き起こす場合があります。気になる症状がある場合は、皮膚科を受診しましょう。

 

粉瘤の基本的な治療法は、手術となります。袋状の組織をすべて取り除かない場合は再発することがあるため、袋そのものを取り除く必要があります。

手術は、くり抜き法と紡錘形に切除する方法の2通りあります。

当院では、患者さまの粉瘤の状態や症状に合わせて、適切な手術を選択しています。

どちらも日帰り手術が可能です。

 

くり抜き法

くり抜き法は、トレパンなど特殊な器具で皮膚をくり抜き、中身を出してから袋をはがして取り除く方法です。

メスを使用して切除するよりも、傷が小さく、短時間で手術できます。

炎症を起こしている粉瘤や大きい粉瘤の治療法としては、適さない場合があります。

 

紡錘形に切除する方法

切除する方法では、袋のまま取り除きます。

中身を出す必要がないため、再発しにくく、どのようなタイプの粉瘤も切除して取り除くことができます。

また、傷跡がきれいに治りやすいことが特徴です

縫合するため、手術から1週間程度で抜糸が必要です。

 

当院の詳しい治療法は、「粉瘤のページ」もご参照ください。

 

治療の注意点

治療の経過には個人差があります。

気になる症状がみられた場合には、医師へ相談しましょう。

 

くり抜き法

再発することがあります。

場所によっては傷跡が目立つ場合があります。

 

紡錘形に切除する方法

くり抜き法よりも手術に時間がかかります。

 

その他、主に以下の点に注意してください。

  • 手術当日は、過度な運動や飲酒、入浴はお控えください。
  • 一時的に、肌の赤み、腫れ、違和感、盛り上がりなどが出ることがありますが、時間の経過とともに落ち着きます。
  • 体質によっては、ケロイドや肥厚性瘢痕ができる場合があります。

 

粉瘤の予防法

粉瘤の原因は明確になっていないため、基本的に予防法はありません。

しかし皮膚のターンオーバーやホルモンバランスの乱れによって粉瘤につながる可能性があります。

 

栄養バランスのよい食生活を送る、睡眠時間を十分に確保する、適度な運動をすることなど、生活習慣の改善を心がけるとよいでしょう。

また外毛根鞘性嚢腫など頭部に生じやすいタイプの粉瘤は毛穴のつまりによって発生することがあるため、皮膚を清潔に保つことが大切です。

 

治療の料金

できものの手術

約7,000円~13,000円(税込)

 

※3割負担の場合の料金です。

※都内在住で中学生までの子どもは公費負担となり実費は0円です。

 

粉瘤でお悩みの方は、上野御徒町ファラド皮膚科へ

粉瘤は、皮膚の内側に袋状の組織ができ、その中に垢や皮脂が蓄積して生じます。

自然治癒することはなく、少しずつ大きくなることがあるため、早めに手術で取り除くことが望ましいでしょう。

粉瘤のようなしこりがある方、粉瘤を取り除きたい方は当院へお気軽にご相談ください

 


上野御徒町ファラド皮膚科院長|上條 広章 監修

アクセスガイドAccess

  • 〒110-0005
    東京都台東区上野3丁目27-1 十仁タワー 7階
    • 電車をご利用の方
    • JR「御徒町駅」南口徒歩10秒
    • 東京メトロ銀座線「上野広小路駅」A1出口徒歩1分
    • 都営大江戸線「上野御徒町駅」A1出口徒歩1分
    • 東京メトロ日比谷線「仲御徒町駅」A6出口徒歩1分
    • 東京メトロ千代田線「湯島駅」出口6徒歩6分
    • 京成本線「京成上野駅」東京メトロ線連絡通路を通り
      A1出口徒歩1分
    • お車をご利用の方
    • 専用駐車場はございませんので、近隣のコインパーキングをご利用ください。

© 上野御徒町ファラド皮膚科