2023.11.27 クマ
【目の下のクマに悩む方へ】原因や治療方法について徹底解説!
目の下のクマは年齢を感じさせやすく、疲れているような印象を与えることがあります。
今回は、目の下のクマの種類や原因、改善方法、当院の治療法などをご紹介します。
目の下のクマができる原因
目の下のクマは、主に以下の3種類あります。
青クマ
目のまわりの皮膚は他の部位と比較して薄く、皮膚の下にある筋肉が透けて見えています。
睡眠不足や疲れ、スマートフォンやパソコンの長時間使用などによって血流が滞ると、血管が皮膚表面から透けて見えやすくなり、青っぽく見えます。
茶クマ
茶クマは、色素沈着によって生じます。
目のまわりの皮膚は薄く、外部の刺激を受けやすくなっています。
花粉症やアトピー性皮膚炎などで目がかゆくてこする、普段から目をこする癖があるなど、刺激を与え続けていると色素沈着しやすくなると考えられます。
黒クマ
目の下のクマの中で、最も相談を受けるのが黒クマです。
目のまわりには瞬きをする眼輪筋などの筋肉や靭帯が眼球を支えています。
加齢や乾燥などによって目のまわりの筋肉や靭帯が緩んで眼窩脂肪が突出してきた場合、影となって黒っぽく見えるようになります。
目の下のクマは青クマや茶クマ、黒クマなどがあり、特に眼窩脂肪の突出によって生じる黒クマが代表的なクマです。
目の下のふくらみは小さい頃から目立っている方もいますが、20~30代で気になってきたという方もいます。
また目の下のたるみは、皮膚表面と眼輪筋と呼ばれる目のまわりの筋肉の緩みから生じることがあり、目の下のふくらみとたるみは同時期に起きることもあります。
目の下のクマの改善方法
目の下のクマには3種類あり、それぞれ以下のように対策も異なります。
目の下のクマの改善方法|青クマ
青クマは目元の血行不良が原因とされています。
根本的な改善には十分な睡眠時間を確保する、スマートフォンやパソコンで長時間目を酷使しないなどが考えられます。
また簡単なケアとしては、蒸しタオルによる血行改善が効果的といわれています。
電子レンジで温めた蒸しタオルを目の上にのせることにより、血行不良が改善される可能性があります。
目の下のクマの改善方法|茶クマ
茶クマは色素沈着によって生じます。目のまわりの皮膚は薄く乾燥しやすいため、しっかり保湿し、美白化粧品を使用することがホームケアの基本です。
たっぷり泡立てた泡でやさしく洗顔した後は、化粧水や乳液などで十分に保湿しましょう。
セラミドやコラーゲンなどの保湿成分を含有した化粧品やビタミンC誘導体などを含んだアイテムも存在しています。
目の下のクマの改善方法|黒クマ
黒クマは目元の筋肉や靭帯などが緩み、眼窩脂肪が前方へ突出することで生じます。
基本的に黒クマを改善するホームケアはありませんが、目元の乾燥によりたるみを引き起こすことがあるため、しっかり保湿することが大切です。
目元専用の美容液やヒアルロン酸など保湿性の高いアイテムを選ぶとよいでしょう。
目の下のクマの治療法
目の下のクマの種類によって、治療法が異なります。
また複数のタイプのクマが混在していることもあるため、医療機関の信頼できる医師に診断を受け、適切な治療を受けることが大切です。
青クマ
青クマは睡眠不足や疲れなどにより、皮膚下にある血管が透けて青く見えている状態です。
ジュベルックはポリ乳酸(PDLLA)製剤で、皮膚の内側からコラーゲンを生成し、肌のハリやニキビ跡、しわ、たるみなどを改善する治療です。
ジュベルックによってコラーゲンを増やし、肌をふっくらさせることで青クマが目立ちにくくなります。
注入後はしこりやボコボコ感が出にくいことが特徴です。
1~2年ほどかけて少しずつ体内へ吸収されます。
4週間に1回の間隔で3回施術し、その後は定期的に施術を続けることで期待した効果が持続しやすくなります。
茶クマ
茶クマは色素沈着が原因といわれています。
まずは、目をこすることをできるだけ控える、皮膚炎を起こしている場合には治療をすることが大切です。
色素沈着の原因とされるメラニンの生成を抑えるハイドロキノンを処方しています。
患者さまの肌質によっては刺激となることもあるため、当院では刺激の少ないナノ化したハイドロキノンを処方しています。
まずは3ヵ月間の使用をおすすめしています。
当院では診察後、看護師によるハイドロキノンの塗り方や使い方の指導をしています。
気になることはお気軽にご相談ください。
またトラネキサム酸クリームも刺激が少なく目周りにおすすめです。
黒クマ
黒クマの原因とされている眼窩脂肪を取り除く治療です。
手術には、下まぶたの裏側を切開して除去する方法(下眼瞼除皺術(かがんけんじょすうじゅつ))と、下まぶたの表面を切開して除去する方法の2種類があります。
皮膚表面にメスを入れないため、傷跡はできず、まぶたの裏側を縫合する必要もありません。
まぶたの裏側は5mmほど切開します。
基本的に、まぶたの裏側から切開して除去する方法を選択する患者さまが多いですが、患者さまのクマや皮膚の状態、ダウンタイムなどを考慮のうえで決定します。
まぶたの下には3つの脂肪の袋があり、バランスよく脂肪を取り除くことで仕上がりに差が生まれます。
当院では3つの袋すべてからバランスよく眼窩脂肪を除去し、患者さまの理想的な目元に近づけるように努めています。
副作用とリスク
ジュベルック
禁忌
妊娠中、授乳中の方
副作用・リスク
肌の赤み、痛み、内出血、むくみ、腫れ など
メイクや洗顔、シャワーは当日から可能です。
入浴は翌日から可能です。
過度の飲酒、激しい運動は1週間ほどお控えください。
ハイドロキノン
副作用・リスク
肌の炎症、赤み、白斑 など
まぶたのたるみ取り
副作用・リスク
内出血、出血、腫れ、むくみ、痛み など
料金
下記の料金は、公的医療保険が適用されない自由診療です。
ジュベルック(局所注射)
目回り、首、おでこ それぞれ1箇所 | 38,500円 |
肌質改善プログラムシミ・くすみ・肝斑治療、肌質改善
ナノハイドロキノン(15g 顔に使用し約3ヶ月分) | 5,280円 |
切らない目の下のたるみとり
両目 | 220,000円 |
目の下のたるみとり(経皮的下眼瞼除皺術)両目 | 275,000円 |
※料金はすべて税込です。
目の下のクマが気になる方は、上野御徒町ファラド皮膚科へ
目の下のクマには青クマ、茶クマ、黒クマの3種類があり、それぞれ原因や改善方法が異なります。
また患者さまによっては複数のタイプが混在していることもあり、医師の診察を受けて適切な改善方法を知ることが大切です。
目の下のクマを改善したい方は、当院へお気軽にご相談ください。
<ジュベルックについて>
- 医薬品医療機器等法上の承認:未承認
- 入手経路:国内販売代理店経由で入手
- 諸外国における安全性等に関する情報:ジュベルックは、米国FDAと韓国KFDAの承認を受けており、皮内注射における安全性が認められています。
<ハイドロキノンについて>
- 医薬品医療機器等法上の承認:医薬品医療機器等法上、国内で承認されていません。
- 入手経路等:株式会社ナノエッグより入手
- 国内の承認医薬品の有無:同一の成分・性能を有する国内の承認医薬品等はありません。
- 諸外国における安全性などに係る情報:副作用として報告されているもの:色素脱失、発赤など